今宵行きたい、名物女将のもてなす店(第2回)

【四谷】花街の名残を残す街で、女将と日本酒を一献

2015.11.30 Mon連載バックナンバー

石畳のある小路を伝って、女将の待つ店へ

 昨今、日本酒ブームがすっかり定着し、その魅力にとりつかれた人も多いだろう。その昔、特級、一級、二級とされていた分類は廃止され、大吟醸、純米吟醸酒、純米酒が米と水のみで造ったもの、吟醸酒、本醸造酒などが米と水に醸造アルコールを添加したものとして称されている。このほか、「あらばしり」「ひやおろし」「にごり酒」四季折々季節を感じさせる酒が存在し、日本酒は多種多様で奥深い。

 そんな日本酒を女将が紹介してくれる店が、四谷・荒木町にある。

 四谷・荒木町は元・花街(舞妓・芸妓さんと遊べる街)。石畳のある小路が街のそこかしこにあり、小体な店が軒を連ねる、風情にあふれた街だ。純米酒と小料理の店「宵のま」は、荒木町にある雑居ビルの2階に店を構えている。

 「宵のま」の店主兼女将は高久(たかく)ちぐささん。美術スタッフから女優と転身し活躍していたが、今や「宵のま」を切り盛りしているという異色の経歴の持ち主だ。

 さぞや、酒道楽、食道楽の生活を送ってきて店を開いたのだろうと聞いてみたところ、「私、実は食べることにはあまり興味がなかったんです」という驚きの答えが返ってきた。そんな彼女がなぜ自ら日本酒の店を開くことになったのか――。

 

ある酒との出会いが、女将の人生を変えた

 彼女の人生を変えたのは「蒼空(そうくう)」という日本酒との出会いだという。… 続きを読む

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松岡 芙佐江

松岡 芙佐江

フードライター

フードライター歴12年。グルメ雑誌編集部勤務を経て独立し、フリーランスに。居酒屋からフレンチ、イタリアンまで、店舗紹介記事や食べ歩きルポを執筆。企業誌で、スイーツのレシピ記事なども担当している。

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