北陸新幹線・各駅停車の旅(第1回)

新高岡駅/レトロな城下町と船と新鮮な魚を楽しむ

2015.04.10 Fri連載バックナンバー

 今春、北陸新幹線の金沢・富山~東京間が開業、北陸がグッと身近になりました。テレビなどで注目が集まる金沢の他にも、北陸新幹線沿線には魅力あるスポットがたくさんあります。

 そこで本連載では「北陸新幹線・各駅停車の旅」と称し、あまり取り上げられていない北陸新幹線の駅にスポットを当てます。第1回は、金沢の隣駅「新高岡駅」をベースに、加賀藩前田家ゆかりの城下町高岡と、富山湾に面した2つの港町、新湊(しんみなと)と氷見(ひみ)への旅案内です。

 なお金沢の観光情報については、過去に「日帰り旅」と「日本海の海の幸と加賀野菜」にて紹介いたしました。こちらも合わせてご覧ください。

 

新しくできた新高岡駅を活用すれば、北陸の旅がもっと面白くなる

 北陸新幹線・新高岡駅は在来線の高岡駅の約1km南に新設された駅。新高岡駅は、高岡市の中心にある高岡駅と近いのがポイント。両駅はJR城端線で2分、シャトルバスで5分、歩いても約15分という良好なアクセスにあります。

 高岡駅は高岡散策のベースになるだけではなく、路面電車の万葉線で新湊(海王丸駅)まで46分、JR氷見線で氷見(氷見駅)まで30分と、ターミナル駅としての機能を備えています。

 東京駅から「はくたか」に乗車すると最短で2時間41分で新高岡駅に到着。たとえば東京駅を7時52分に出発する「はくたか553号」に乗れば、新高岡駅に10時33分に着きます。帰路の最終は新高岡発20時23分の「つるぎ726号」に乗車し、富山で「かがやき518号」に乗り継げば東京には23時32分に到着。

 このようにタイムテーブル的には十分に日帰りが可能ですが、その場合は高岡観光か、新湊&氷見のどちらかをまわるということになります。北陸新幹線の利便性を活かしての日帰り旅行も魅力的ですが、日程がゆるせば高岡、新湊、氷見の3スポットを2日間でめぐるのがおすすめです。

 

前田家ゆかりの城下町高岡をのんびり散歩

 高岡は加賀藩2代藩主である前田利長(まえだとしなが)が1609(慶長14)年に高岡城を築城、城下町を開いたのが街としてのはじまりです。しかし古代には越中国の国府が置かれ、万葉の歌人として名高い大伴家持(おおとものやかもち)も国司として赴任しており、古くから北陸の重要な地でした。

 城下町高岡の主な見どころは、新高岡駅からおおよそ4km圏内にあります。前田家ゆかりの名高い寺や、蔵造の家並みが残るレトロな街並みが魅力。他にも、伝統工芸の高岡銅器に関係する施設などを、のんびりとお散歩気分でめぐってみましょう。

 まずは新高岡駅から徒歩約15分の「瑞龍寺(ずいりゅうじ)」へ。このお寺は、前田利長の菩提寺として3代藩主・前田利常が建立。近世の禅宗寺院建築として高い評価を受け、仏殿、法堂、山門が国宝に、さらに総門、僧堂、回廊、大茶堂が国の重要文化財に指定されている北陸有数の名刹です。

 仏殿の迫力ある鉛葺きの屋根や、法堂の狩野安信が描いた格天井、金箔押しの襖や壁紙などをじっくりと観賞。すると、豊臣秀吉没後から江戸幕府成立という難局を乗り切り、加賀百万石の基礎を築き上げた前田利長がいかに大切に思われていたかが偲ばれます。

 瑞龍寺を出たら、高岡駅を越えて高岡古城公園方面へ。その途中にある「高岡大仏」を訪ねましょう。… 続きを読む

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高野 晃彰/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

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ベストフィールズ代表

大手アパレルで店舗開発を担当、その後、専門誌系出版社で企画編集を中心に勤務、退社後、編集プロダクション「ベストフィールズ」とデザインワークス「デザインスタジオタカノ」を立ち上げる。旅行・歴史・フード・ペット・マリンスポーツなどのエンタメ系から経済、ファッションまで幅広い分野での書籍・雑誌・ムック・商業制作物の執筆、編集、撮影、制作を行なっている。

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