自動車業界の最新トレンドを追う(第7回)

燃費リッター40km、次期プリウスはTNGA導入

2015.06.12 Fri連載バックナンバー

 トヨタは今年秋に、世界最高の燃費性能、「JC08モード」(実際の走行パターンに近い燃費測定法)における燃費リッター40kmを超える好燃費を叩き出す新型ハイブリッド車(HV)として、4代目となる「プリウス」を市場投入する見込みだ。トヨタの最新の取り組みが結実した、注目の新型車が登場する。

 

TNGAを導入した新型プリウスは2015年秋に登場か

 4代目新型プリウスは、10月28日に東京ビッグサイトで開幕される「第44回 東京モーターショー」プレスデー(一般公開は10月29日午後のプレビューデーから11月8日まで)で世界初公開となりそうだ。このトヨタを代表するハイブリッド車である新型プリウスは、トヨタが推し進めている次世代車両技術、TNGA(Toyota New Global Architecture)を導入した初のモデルとなる。

 TNGAとは、車を骨格から変え、低フード(ボンネット)化、低重心化を実現し、優れたデザイン、良好な視界、運動性能の向上をめざした次期プラットフォームの開発をさす言葉だ。また、複数車種の同時開発によって、部品やエンジンの搭載方法を共通化し、購入部品の種類を削減、調達コストを引き下げる試みでもある。

 先般、トヨタが「TNGAの取り組み状況」とするプレスリリースで、「バッテリー性能の向上」や「ハイブリッド性能を15%向上させた2015年発売予定の“FF(前輪駆動)系ミディアム”車」という表現で伝えたモデルは、新型プリウスであることはほぼ間違いないだろう。

 

ECU・PCUに高効率、SiCパワー半導体を搭載

 昨年、トヨタは「(デンソーなどと協働で、半導体メーカーに頼らず)独自にSiC(シリコンカーバイト/炭化ケイ素)パワー半導体を開発した」という内容の記者発表を行なった。パワー半導体は、車だけでなく、家電や産業機器、鉄道車両にいたるまで電力変換に必須とされるコンバータやインバータになくてはならない存在だ。

 これまでこうしたパワー半導体はSi(シリコン)が主力だった。ところが、現行材料のSiに比べてSiCは、大幅な効率向上や小型化が見込めるだけでなく、… 続きを読む

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吉田 恒道

吉田 恒道

フリージャーナリスト&エディター

大学卒業後、世界のモード界を取材するファッション誌編集部でキャリアをスタート。自動車専門誌副編集長、男性ライフスタイル誌の編集長を複数務めた後、独立。フリーランスのジャーナリスト&エディターとして活動。近著に『シングルモルトの愉しみ方』(学習研究社)があり、2015年3月に電子書籍としても発売される。

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