自動車業界の最新トレンドを追う(第2回)

HVかミニバン、軽しか売れない?2014年自動車トレンド

2015.02.26 Thu連載バックナンバー

 日本国内の2014年1月~12月暦年の自動車販売(日本自動車販売協会連合会および全国軽自動車協会連合会調べ)は、4月の消費増税前の極めて旺盛といえる駆け込み需要と、それを完全に相殺する増税後の大きな落ち込みという荒っぽい展開となった。そして、2010年以降に語られてきた「ハイブリッドカー(HV)かミニバン、軽自動車しか売れない日本」という構図がますます鮮明になった1年となった。

 

国内年間販売台数の総合トップはダイハツ・タント

 「小型・普通乗用車販売ランキング」(日本自動車販売協会連合会調べ)を1位から5位まで列記すると、トヨタ・アクア(23万3,209台)、ホンダ・フィット(20万2,838台)、トヨタ・プリウス(18万3,614台)、トヨタ・カローラ(11万4,331台)、トヨタ・ヴォクシー(10万9,174台)となり、すべての車種がHV専用車かHVをラインアップするクルマだ。

 そして、すべてのクルマがオーソドックスなセダンではない車型である。1位から3位まではハッチバック(HB)車。5位のヴォクシーはミニバン。4位のカローラにはセダンがあるものの、販売の主軸は8割以上を占めるステーションワゴンだとされている。ちなみに、国内ベスト10でHVではないのは、6位の日産・ノートと8位のトヨタ・ヴィッツのみ。これは日本を代表するコンパクトカーだ。

 と、ここまで概観しても自動車としてオーソドックスな車型であるセダンはランクインしていない。国産セダンの最高位は15位で、4万9,166台を販売したトヨタ・クラウン。それ以降は、30位まで発表される国内ランキングにセダンは存在しない。

 次に「軽自動車販売ランキング」(全国軽自動車協会連合会調べ)を見てみよう。年間販売のトップには、主婦層に人気のダイハツ・タント(23万4,456台)が立つ。この数字をアクアの数字と比較してほしい。何と年間販売台数の国内トップは、… 続きを読む

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吉田 恒道

吉田 恒道

フリージャーナリスト&エディター

大学卒業後、世界のモード界を取材するファッション誌編集部でキャリアをスタート。自動車専門誌副編集長、男性ライフスタイル誌の編集長を複数務めた後、独立。フリーランスのジャーナリスト&エディターとして活動。近著に『シングルモルトの愉しみ方』(学習研究社)があり、2015年3月に電子書籍としても発売される。

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