ガイドブックに載っていない、とっておきの京都案内(第4回)

嵐山・嵯峨野~紅葉の名所に隠れたスポットを巡る

2014.11.28 Fri連載バックナンバー

 平安時代の王朝文学から近世の文学作品まで、しばしばその舞台として登場する嵐山・嵯峨野。奥深い歴史をもつ社寺と、川と山が織りなす自然の両方を楽しめる人気エリアにある隠れスポットを巡ってみましょう。

 

昔も今も人々に人気の京のリゾート

 嵐山・嵯峨野は、数ある京都の人気エリアの中でも豊かな自然を感じながら名所旧跡を巡ることができるスポットとして一年を通じて多くの人々が訪れます。

 もともとこの地は渡来人である秦氏によって開発が進められた場所。平安京に都が移ってからは山や川が織りなす風光明媚な土地柄ゆえ、天皇や皇族、貴族達の遊猟、行楽の地として愛された、いわば“王朝時代のリゾート地”でした。

 春夏秋冬、どの季節も風情がある嵐山・嵯峨野ですが、特に春と秋、桜と紅葉の時期はなお一層の華やぎと雅さを増します。

 なかでも紅葉の季節、錦繍に彩られた嵐山を、保津川に架かる渡月橋から眺める景色は「絶景」のひとこと。また、竹林や田園風景の中に社寺が点在する嵯峨野もこの時期は特に風情に溢れています。

 嵐山・嵯峨野には、大覚寺天龍寺野宮神社をはじめとする多くの名刹、古社があります。しかし、一方で奥深い歴史を秘めながら、あまり観光客が立ち寄らないような名所旧跡もたくさんあります。今回はそんなスポットとともに、おススメのお店も紹介しましょう。

 

嵐電に乗ってパワースポットへ

 京都の中心部から嵐山・嵯峨野への交通手段は渋滞に左右されない電車が便利。JR、京福、阪急とどの路線を使っても20分ほどでアプローチできます。しかし、せっかくなら可愛らしい車両とローカル色が人気の“嵐電”(京福嵐山本線)を利用してみましょう。

 嵐電に乗って最初に目指すのは、嵐山・嵯峨野の入口にある「車折神社(くるまざきじんじゃ)」。下車駅はその名の通り車折神社駅で、駅を降りるとすぐ目の前が神社の参道です。

 車折神社は、平安時代の学者である清原頼業(平安時代の学者)を祭神とし、金運・良縁・学問にご利益があるとされ、地元京都ではパワースポットとして、とても人気があります。

 面白いのはこの神社のお参りの方法。先ずは社務所でパワーストーンとされる“祈念神石”という石を授かり、それからお願いごとを祈願します。そして後日、願いが叶ったら、授かった石にお礼を書いて、さらにもう1個の石を添えて倍にして返すのです。

 さて、その御利益のほどは?… 続きを読む

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高野 晃彰/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

高野 晃彰/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

ベストフィールズ代表

大手アパレルで店舗開発を担当、その後、専門誌系出版社で企画編集を中心に勤務、退社後、編集プロダクション「ベストフィールズ」とデザインワークス「デザインスタジオタカノ」を立ち上げる。旅行・歴史・フード・ペット・マリンスポーツなどのエンタメ系から経済、ファッションまで幅広い分野での書籍・雑誌・ムック・商業制作物の執筆、編集、撮影、制作を行なっている。

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