ガイドブックに載っていない、とっておきの京都案内(第1回)

舞台だけじゃない!清水寺の隠れた見どころを探索

2014.11.10 Mon連載バックナンバー

 11月は京都の紅葉が最も映える時期。出張や観光で京都を訪れる方も多いでしょうが、ガイドブックに載っているようなありきたりの場所に行くのでは面白くありません。本記事では京都関連の書籍や大手旅行会社の企画に携わってきた筆者が、有名な観光スポットの裏側にある、普通のガイドブックに載っていない隠れた名所を案内します。

 初回は、京都で一番人が訪れる「清水寺」。崖の上に張り出した舞台で有名ですが、実はたくさんの隠れた見どころがあります。こうしたスポットを訪ねて、もう一歩踏み込んだ京都を体感しましょう。

 

清水寺ってどんなお寺?

 京都は毎年、国内外を問わず5,000万人もの人々が訪れるという国際観光都市です。そんな京都の中で最も人気が高い観光スポットが清水寺。京都に来た人の約20%が訪れるといわれています。一年に何度も京都に足を運ぶ筆者でも、少し時間ができると清水寺とその周辺をふらっと訪れてしまうほど魅力溢れたスポットです。

 清水寺の歴史について少しだけ触れておきましょう。清水寺の起源は奈良時代の終わり(778年)に、延鎮という僧が音羽の滝近くに草庵を作り、千手観音を祀ったのがはじまりとされています。

 その後、平安時代の武将・坂上田村麻呂が鹿を求めて山中に入った時、延鎮に出合い霊地での殺傷をとがめられるとともに、観世音菩薩の教えを諭しました。田村麻呂は延鎮に深く帰依し、自らの邸宅を仏殿として寄進、十一面千手観音菩薩を本尊として安置したとされます。

 清水寺はその後、霊験あらたかな霊場として貴族、武士、庶民と幅広い層に信仰されてきました。開創以来1200年の歴史の中で幾度も災害・戦災にあい焼失を繰り返しましたが、その都度人々の信仰心の厚さから復興・再建を果たしてきたのです。

 現在見ることができる伽藍(がらん/寺院または寺院の主要建物群のこと)は、江戸幕府三代将軍徳川家光によりに再建されたもので、平成6年(1994)にユネスコの世界文化遺産に登録されています。この再建時に旧来の建て方を踏襲したため、お寺には珍しい優美な寝殿造風の建物が今に伝わっているのです。

 清水寺を訪れる人の多くが目指すのが、国宝の本堂と、その前に張り出すように造られた舞台です。断崖上にあるため舞台からは一気に視野が開け、京都市内が一望できます。参詣者のほとんどは舞台からの眺めを観賞した後、奥の院へ進み、音羽の滝で手や口を清めた後、谷底から舞台を見上げて清水寺を後にするのが定番のコースです。

 しかし、清水寺は歴史と格式を誇る名刹だけあり、たくさんの隠れた見どころがあります。

 

清水寺でおススメの隠れたスポット

 それでは、清水寺の隠れスポット探索に出発しましょう。… 続きを読む

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高野 晃彰/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

高野 晃彰/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

ベストフィールズ代表

大手アパレルで店舗開発を担当、その後、専門誌系出版社で企画編集を中心に勤務、退社後、編集プロダクション「ベストフィールズ」とデザインワークス「デザインスタジオタカノ」を立ち上げる。旅行・歴史・フード・ペット・マリンスポーツなどのエンタメ系から経済、ファッションまで幅広い分野での書籍・雑誌・ムック・商業制作物の執筆、編集、撮影、制作を行なっている。

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