心を癒す古道・街道を歩く(第2回)

木曽路~数百年前の旅人気分が味わえる宿場の道

2014.10.31 Fri連載バックナンバー

 日本には、いまも昔の面影を色濃く残す古道や街道が残されています。道は人が歩くことによってでき、その道が町と町を結び、そして経済や文化などの交流が生まれました。時には忙しい日常を離れ、そんな古の道を歩き、古人の足跡を感じ、歴史を再発見する旅に出てみましょう。

 第2回は、江戸から京都へ向かう二大街道の一つ中山道の一部である、木曽路です。

 海沿いの道を行く東海道に対して、中山道は山中の道を通りました。信州(長野県)から美濃(岐阜県)の木曽地方を通る辺りは「木曽路」と呼ばれ、その間にある贄川宿(にえかわじゅく、長野県塩尻市)から馬籠宿(まごめじゅく、岐阜県中津川市)は「木曽十一宿」と称され、いまも昔の宿場の面影を色濃く残していることで知られます。

 中山道が木曽路に入ると3,000mクラスの高山に挟まれた深い谷を通ることとなります。馬籠宿出身の文豪・島崎藤村の著書『夜明け前』の書き出しの一文「木曽路はすべて山の中である」は、そんな木曽路の風景を物語っています。

 宿場の中で現在でも古い時代の街並みがよく保存されているのは、奈良井宿(塩尻市)、妻籠宿(つまごじゅく、長野県南木曽町)、馬籠宿の3つです。他にも、贄川宿には番所、宮ノ越宿(長野県木曽町)には本陣脇本陣の一部、福島宿(木曽町)には関所、須原宿(長野県大桑村)には桝形や用水路が残されています。

 また、木曽路は現在国道16号線が通っていますが、当時の面影を感じながら歩くなら、16号線の脇にある旧街道を歩きましょう。旧街道は区間によっては坂道もあり、トレッキング的な装備が必要となります。さらに冬以外の季節は熊への対処も必要となります。そのぶん、こうした道は旧街道としての面影が色濃く残り、往時の雰囲気を味わうことができるのです。… 続きを読む

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高野 晃彰/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

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ベストフィールズ代表

大手アパレルで店舗開発を担当、その後、専門誌系出版社で企画編集を中心に勤務、退社後、編集プロダクション「ベストフィールズ」とデザインワークス「デザインスタジオタカノ」を立ち上げる。旅行・歴史・フード・ペット・マリンスポーツなどのエンタメ系から経済、ファッションまで幅広い分野での書籍・雑誌・ムック・商業制作物の執筆、編集、撮影、制作を行なっている。

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