ビジネスに効く!全国神社、ご利益巡り(第2回)

三嶋大社/事業の旗揚げの際に訪れたい伊豆の古社

2014.10.27 Mon連載バックナンバー

 働くビジネスマンにパワーを与えてくれる神社、そしてそのご利益についてご紹介するこのコラム。前回の鶴岡八幡宮はいかがでしたか? 第2回目は、源頼朝が挙兵した「旗揚げの神社」として知られる三嶋大社をご紹介します。

 

伊豆諸島や富士山が噴火するたびに神格を高める

 静岡県三島市の地名の由来となった三嶋大社は、奈良・平安時代からその存在が確認されている、歴史ある神社です。起源ははっきりとしていませんが、全国の神社を記載した10世紀初めの書物『延喜式神名帳(えんぎしきじんみょうちょう)』には、伊豆国(静岡県の伊豆半島)で最も位の高い神社と記されていました。

 三島市は古来より、富士山噴火の影響をよく受ける土地でした。噴火によって発生した溶岩流が、御殿場市から南へ下り、三島市へと流れ込むのです。現在も、三島市では大昔の溶岩の跡をあちこちで見つけることができます。三嶋大社の大鳥居をくぐってすぐの場所にある「たたり石」は、約2,900年前に起きた山体崩壊(さんたいほうかい・山の一部が大規模に崩れて麓まで一気に流れ下る現象)によって運ばれたと考えられています。

 他にも、北西に愛鷹山、北東に箱根山、そして伊豆諸島と、火山に囲まれた土地に建っているためか、三嶋大社で祀られている神様は山を司っています。また、伊豆七島のそれぞれの島には、三嶋大社の神様の妻や子が祀られています。古来、天災は神の怒りによってもたらされると考えられていたため、富士山や伊豆諸島で大きな噴火が起こるたび、その怒りを鎮めるために神様の位、ひいては三嶋大社の地位を高めていきます。また山や噴火を司るところから国土開発の神様として、朝廷から篤く信仰されました。

 

源頼朝が源氏再興を固く誓った「旗揚げの神社」

 中世以降は、特に武士に篤く信仰されるようになりましたが、これは源頼朝の影響が大きいようです。… 続きを読む

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かみゆ歴史編集部

かみゆ歴史編集部

歴史コンテンツメーカー

歴史関連の書籍や雑誌、デジタル媒体の編集制作を行う。ジャンルは日本史・世界史全般、アート、日本文化、宗教・神話、観光ガイドなど。おもな編集制作物に『日本の山城100名城』(洋泉社)、『一度は行きたい日本の美城』(学研)、『戦国合戦パノラマ図鑑』(ポプラ社)、『系図でたどる日本の名家・名門』(宝島社)、『大江戸今昔マップ』(KADOKAWA)、『国分寺を歩く』(イカロス出版)など多数。お城イベントプロジェクト「城フェス」の企画・運営、アプリ「戦国武将占い」の企画・開発なども行う。公式サイトはwww.camiyu.jp

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