所変われば仕事も変わる。海外働き方事情(第3回)

私生活の充実が仕事への原動力~フランスの働き方

2014.09.23 Tue連載バックナンバー

 バカンスも明け、パリの街にも続々と人が戻ってきた。9月はフランスでは新年度、8月の夏休み気分に後ろ髪をひかれつつ再び仕事の世界へ。今回は、バカンス気分冷めやらぬフランスから、パリジャン達のワークスタイルに迫ります。

 

通勤時間より住み心地重視

 「今度、郊外に家を買うんだ」

 ランチタイム、ワイン片手に嬉々として語りだしたのはエンジニアとしてパリで働くジュリアン。通勤時間が今より若干長くなるが、快適な住まいの為には苦にならないという。

 パリで働く人々は、東京のように都心より郊外に住む人の割合が多く、通勤に一時間ほどかけるのが普通である。彼の勤める企業を含め9時~9時半に始業する会社が大半。決して朝早すぎるということもない。

 「なあに、通勤は何とかなるさ。それより庭でバーベキューもできるし、家が広くなるぶん友達も呼びやすいだろ?近くに大きな公園もあるから、子供たちとも出かけやすい。何より空気の良さは比べものにならないよ!」

 土地が高く物騒なパリ中心部より、比較的安価で閑静な郊外の方が特に家族連れには好まれるのだ。郊外と言えど交通機関も整備されているので、通勤には電車や地下鉄・バスを使うのがほとんど。ただ、東京ほどではないが、朝夕のラッシュ時の混み具合はなかなか迫力がある。

 

就業後はまっすぐ帰宅が基本

 就業後、「また明日!」の一言とともに、颯爽と職場を後にする同僚。彼らの頭には「残業」や日本のような「職場の同僚や上司との飲み会」という概念は存在せず、ひとたび仕事が終われば、完全にプライベートの時間に。大体18時頃に仕事を終えると、彼らは速やかに家路につく。

 とはいえフランス人の夕食は基本的に20~21時と遅い時間帯、しかも子供がいても変わらないため、それまでに恋人や気の合う友達とバーへ行きアペリティフ(食前酒)を楽しむことも。相手は時に職場で仲良くなった同僚であったり、地元から出てきた友達、あるいは休日に参加しているサッカークラブの仲間など。… 続きを読む

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ラボレル 友里恵

ラボレル 友里恵

フランス在住ライター

三重県出身。海外書き人クラブ所属。早稲田大学卒業後、かねてよりの夢であったパティシエを目指し日本で修行後、渡仏。ライター業の傍ら、フランス人だらけの職場で日々パティシエとして働き、気づけば在仏3年目に突入。

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