今、これがクール!世界各国の最新夏休み事情(第1回)

尽きることのないバカンスへの愛~フランスの夏休み

2014.08.12 Tue連載バックナンバー

 バカンスの長さで有名なヨーロッパの中でも、フランス人のバカンスに対する情熱は並々ならぬものがあります。彼らにとってバカンスは一年で最大のイベントの一つ。4月の復活祭が終わると街は一気にバカンス風のディスプレイ一色に。心なしか社内の空気もそわそわし始め、話題の中心はもっぱらバカンス計画に関するものばかりです。

 今回はフランス・パリから、パリジャン達が愛してやまないバカンス事情をお届けします。

 

夏のバカンスは3週間が基本

 フランスでは、企業は従業員に年間最低5週間の有給休暇を取らせることが法律で義務付けられています。加えてクリスマスや復活祭などの休暇もあるため、トータルで年2か月半ほどが休暇になります。

 5週間の休みのうち、平均的なサラリーマンは夏に3週間、冬に2週間ほどとりますが、基本的に配分は個人の自由。大抵の企業は交代制で休暇を取るため、バカンスに入る1~2カ月前から同僚たちと調整を始めます。加えて配偶者がいる場合は、企業側には夫婦で同時期にバカンスを取らせる義務があるので、気兼ねなく旅行の予定が立てられます。

 ちなみに個人経営のレストランやパン屋などは1カ月ほどお店を閉め、一気に休みを取るところも少なくないため、夏はどこかしら街がひっそり。観光客用に開いているレストランもちらほらありますが、基本的にチェーン店が幅を利かせているため、バカンス前のパリジャン達は馴染みの場を失い肩身の狭い思いをすることも。

 都市別観光客数では常に世界で1、2位を争うパリ。バカンスによる住人不在の夏はまさに観光客の街と化します。

 

バカンス中は停滞する業務も想定内!

 7月~8月は当然ながら業務が滞りがち。たとえ今とりかかっている案件があろうと、ひとたびバカンスに入れば仕事はほぼ完全にシャットアウト。得意先には… 続きを読む

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ラボレル 友里恵

ラボレル 友里恵

フランス在住ライター

三重県出身。海外書き人クラブ所属。早稲田大学卒業後、かねてよりの夢であったパティシエを目指し日本で修行後、渡仏。ライター業の傍ら、フランス人だらけの職場で日々パティシエとして働き、気づけば在仏3年目に突入。

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