続々登場!景色も料理も楽しめる「観光列車」の旅(第7回)

東京からたった1時間で会える観光列車「ろくもん」

2014.09.24 Wed連載バックナンバー

 古くから人気の避暑地で、今ではアウトレットモールでのショッピングが大人気の軽井沢。東京から新幹線でわずか1時間という距離ということもあり、週末は多くの観光客でにぎわいます。

 ここ軽井沢から長野方面の篠ノ井までの区間は、第三セクターの「しなの鉄道」という会社が運営しています。しかし、観光旅行で軽井沢や長野へは新幹線は利用するけれども、「しなの鉄道は利用したことがない」という人が多いのではないでしょうか?

 しなの鉄道の知名度アップと利用者増を狙って、2014年7月11日に登場したのが、観光列車「ろくもん」です。しなの鉄道の軽井沢駅から篠ノ井駅を経由して、JR東日本の長野駅まで雄大な浅間山を望みながら走ります。

 列車名の「ろくもん」は、沿線の長野近辺を収めた真田家の家紋である「六文銭(ろくもんせん)紋」が由来となっています。真田家で使われた他の紋も列車のあちこちで見ることができ、電車の外観には「州浜(すはま)紋」が、食器には「結び雁金(むすびかりがね)紋」があしらわれています。

 歴史とその風景を感じながら、軽井沢の人気レストランの食事をとって移動できる「ろくもん」は、軽井沢の新しい「移動できる観光スポット」として注目を浴びています。

 

水戸岡鋭治氏のエッセンスがギュッと凝縮した車内デザイン

 3両編成の電車の車両デザインは、「ななつ星in九州」など、JR九州の車両デザインを手がける水戸岡鋭治氏によるものです。3両の車両それぞれにデザインの特徴があり、車両細部を見て回るだけでも楽しくなります。数々のワクワクするデザインの車両を送り出してきた氏のデザインは、大人だけでなく子供にも楽しめるものが多く、「ろくもん」でもその流れを汲んでいます。

 1号車には木のボールプールと、畳の子供用図書スペースがあります。子供が元気に遊んでいる様子を見るのは楽しいものです。1号車にはさらに、旅を何倍もワクワクさせるスパイスがいくつもあります。オリジナルグッズカウンターでは、地元の特産品「上田紬」を使ったカードケースや巾着に目を奪われ、お土産に何を買うか悩むのも楽しみの一つです。また記念撮影用に、オリジナルプレートと男性用と女性用の両方の駅員帽子が、子供サイズだけでなく大人サイズも用意されています。こうした心遣いも嬉しいポイントです。

 2号車は、ペア席とカウンター席が充実しているので、2人でじっくり語り合いながら食事をしたい夫婦やカップルにおすすめの車両です。

 3号車は、… 続きを読む

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中嶋 茂夫

中嶋 茂夫

株式会社中嶋商店代表取締役、阪南大学客員講師、鉄道ジャーナリスト、鉄道写真家

地域活性化をテーマにしたローカル線と、豪華寝台列車をはじめとする観光列車の観光効果をウォッチしている鉄道ジャーナリスト&鉄道写真家。「カシオペアVSトワイライトエクスプレス(洋泉社)」など著書多数。http://tetsubiz.nakajimashigeo.com/

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