今からでも大丈夫!損をしない太陽光発電の活用法(第4回)

投資としての太陽光発電はどうやって選ぶ?

2014.08.27 Wed連載バックナンバー

 前回の記事でも紹介したとおり、全国各地で投資用の分譲型ソーラー発電施設が続々と登場しており、活況を呈しています。その大半は50kW未満の低圧タイプとなっており、利回り7~12%程度を謳っています。

 ですが、それは本当なのでしょうか? どこかに落とし穴はないのでしょうか? それらを検証してみるとともに、業者・物件の選び方についても考えてみましょう。

 

2,000~3,000万円の物件が多い理由

 ネットでちょっと検索するだけでも、投資用の太陽光発電所の物件がたくさん出てきます。場所は北海道から九州まで全国各地に分散しており、業者の数も何十社とあり、物件の数もかなりあるようです。

 これらに共通するのは、いずれも50kW未満の設備であるという点。50kW未満だと「低圧連系」という区分になり、送電線や変電所を自前で持つ必要がなく、電力会社側が設備を用意してくれることになっていて得だからです。そのため投資用として発売されているものの多くは、出力が「49.9kW」など、50kWギリギリ手前。大きい土地に設置したものは50kW未満に分割分譲されて発売されているのです。

 またその多くは中国製の太陽光パネルを採用しています。その理由は国産ものと比較して明らかに安いから。本当に20年以上という長期間の発電ができる耐久性があるのか、という疑問の声があがっているのも事実ですが、やはり安さのメリットは大きいようです。実際、工事費を含めた出力1kWあたりの単価は20~30万円程度となっているので、50kWなら1,000~1,500万円で設置できる計算。ここに土地代や各種費用を乗せて、だいたい2,000~3,000万円という価格設定で売られているわけです。

 投資用の太陽光発電所の売電単価は、税抜き36円が主流です(単価は1 kWhあたり。以降同じ)。前回の記事でも触れたとおり、2014年度の売電価格は32円となったものの、2013年度に申請した土地であれば、今後も36円が適用され、それが20年間保持されることが、再生可能エネルギー法により決められているのです。場所にもよりますが、通常1kWのパネルが1年間で発電する電力量は1,000kWhといわれているから、その場合の売電価格は36,000円。50kWならその50倍の180万円(8%の消費税も加わって総額194万4,000円)の売り上げとなります。この場合、2,500万円物件であれば単純利回りで7.8%とな非常に高利回りになるのです。

 

グリーン投資減税も大きな魅力

 これを導入しようとする人にとっては、税金面でも非常に優遇されるのも魅力です。太陽光発電設備を導入する場合、グリーン投資減税という制度があり、

【1】7%の税額控除 【2】30%特別償却 【3】100%即時償却

の3つのうちの1つが選べるようになっています。1と2については2016年3月末まで、3については2015年3月末までという時限的な制度ではあるものの、これを目的に飛びつく企業も少なくないようです。とくに3については、即時償却した結果が赤字になったとしても、その赤字を10年間まで繰り延べできるので、かなり自由が利く節税が可能になるので、注目を集めているのです。

 

同じように見えて結構違う条件とランニングコスト

 それでは、発電施設の規模が同じで、価格もだいたい同じであれば、どれを選んでもだいたい同じということなのでしょうか。実は見積もりをとって詳細を見ていくと、結構いろいろな違いがあるのです。… 続きを読む

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藤本 健

藤本 健

フリーライター

DTM、デジタルオーディオを中心にWebメディア、雑誌、書籍などを執筆する傍ら、太陽光発電や自然エネルギーについてもライフワークとして取り組んでいる。太陽電池は1980年代前半から利用するとともに自宅には2004年に3.6kWのシステムを導入している。

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