広がりをみせる「プチ贅沢」(第1回)

消費動向のキーワード「プチ贅沢」の背景にあるもの

2014.06.24 Tue連載バックナンバー

 消費増税後の落ち込みはあるものの、各経済指標は総じて景気の回復傾向を裏付けている。大手企業を中心にした今春の賃上げ効果もあり、日本人の消費動向は「少し高価でも質の高い品・サービス」を求める傾向に変化しつつある。少子・高齢化や、晩婚化・未婚化の進展で、かつてより自由に使えるお金が増えていることも背景にある。

 

プチ贅沢が消費動向のキーワードになりつつある

 日本の景気は改善しつつあるようだ。今年1~3月期の国内総生産(GDP)の改定値が年率6・7%増に上方修正されたのは4月の消費増税前の駆け込み需要が主因としても、日銀の短観(企業短期経済観測調査)や内閣府の景気のウオッチャー調査、経済産業省の商業動態統計調査など最近発表された経済諸指標はいずれも景気回復を裏づける数値が相次いでいる。

 エコノミストらは景気改善の理由について、(1)駆け込み需要の規模が予想より小さかったために反動減も小さくて済んだ(2)消費税の反動減に対応するため、政府がすでに2月に5・5兆円規模の補正予算を計上している(3)住宅ローン減税など1兆円規模の各種減税が予定されている(4)今後、賃上げによる所得の改善が期待されるーと説明している。夏場以降は景気の自立回復が顕著になりそうだ。

 こうしたマクロ経済動向を背景として、「プチ贅沢」が消費動向のキーワードになりつつある。日用品から嗜好品までモノやサービスすべてに高くて良いものを買う、全般的な贅沢ではなく、自分にとって価値のあるものにお金を使う1点豪華主義の消費行動のことだ。

 長く続いたデフレ経済の置き土産で100円ショップやファストファッションは消費者のなかに完全に定着している。生活必需品は安価で手に入れる手段が身近にある。では日常と違う「ハレ」気分を味わうにはどうするか。… 続きを読む

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産経デジタル

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