今のうちに乗っておきたい!消えゆく寝台列車(第4回)

来春で運転終了「トワイライトエクスプレス」

2014.05.31 Sat連載バックナンバー

 今、消えゆく寝台列車を惜しみ、その魅力を伝えるシリーズ最終回は、大阪~札幌間約1,500kmを結ぶ寝台列車「トワイライトエクスプレス」です。走るホテルと称される豪華な客室、食堂車での本格フレンチのフルコース、日本海に沈む夕陽を眺められるなど多彩な魅力に溢れたこの寝台列車は、1989年のデビューから四半世紀を経て、いよいよ2015年春に運転終了となります。

 

日本で最も長い距離を運行し、最も長い所要時間を誇る豪華寝台列車

 1989年7月、前年の青函トンネル開通に合わせて誕生した「北斗星」に続き、大阪-札幌間を運行する豪華寝台列車としてデビューしたのが「トワイライトエクスプレス」。“寝台列車=ブルー”のイメージとは一線を画し、専用の電気機関車も含めて深緑に黄色のストライプを配した風格を感じさせるカラーリングとなっています(五稜郭~札幌間はブルーのディーゼル機関車が重連で牽引)。平常期は上り下りとも週4回運転される臨時列車ですが、GWや夏休みなどの繁忙期は毎日運転されます。また、時刻表上の運休日に旅行会社のチャーター便として運転されることもあるので、定期列車に近い存在だと言えるでしょう。

 

車窓の風景の見え方など、下り列車と上り列車で楽しみ方が異なる

 「トワイライトエクスプレス」は、車窓の景色の見え方など、下り列車と上り列車で楽しみ方が大きく異なります。下り列車は大阪を11時50分に発車した後、13時からランチタイム。昼食を提供する食堂車は下り「トワイライトエクスプレス」だけです。富山~直江津で海に夕陽が沈む黄昏の風景の中を走り抜けながら、食堂車での本格フレンチのディナータイムを迎えます。さらに翌朝未明に青函トンネルを通過した後、北海道の五稜郭~洞爺で日の出を迎え、終着駅の札幌に9時52分に到着します。

 一方、上り列車は、札幌を14時05分に発車。食堂車ではティータイム営業を行っています。噴火湾 (内浦湾)沿いの夕暮れの風景を走り抜け、函館山付近の美しい夜景を眺めた後、19 時40分~20時20分に青函トンネルを通過。翌朝は日本海沿いの表情豊かな風景の中をひた走り、終着駅の大阪に12時52分に到着します。

 ちなみに、下り列車は1,495.7kmを21時間4分、上り列車は1,508.5kmを22時間47分と、走行距離や所要時間が異なります。それは、… 続きを読む

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黒木 泰二郎/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

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フリーランスライター&コピーライター、ディレクター

広告制作会社から独立後、フリーランスライターとして新聞、雑誌、ウェブなどさまざまなメディアで活躍。得意分野はIT、オーディオ、自動車、教育、保険、住宅など。取材・執筆をはじめキャッチコピー、ネーミング、販促企画、翻訳リライトなど多様なライティングニーズに対応可能。
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