今のうちに乗っておきたい!消えゆく寝台列車(第2回)

うどん県へ、神々の国へ!「サンライズ瀬戸・出雲」

2014.05.20 Tue連載バックナンバー

 今、消えゆく寝台列車を惜しみ、その魅力を伝えるシリーズ第2回は、「サンライズ瀬戸・出雲 」です。東京から岡山までは連結して走り、岡山で四国・高松行きと山陰・出雲市行きに分かれる寝台列車を紹介します。

 

新幹線や飛行機に対抗できる新世代の寝台列車として開発される

 1980年代以降、ビジネス客の長距離移動は新幹線や航空機利用にシフトし、高級寝台や食堂車を備えて観光客需要に特化した「北斗星」などの寝台列車以外は衰退の一途を辿っていました。寝台列車がビジネスで利用されるには、新幹線や飛行機の最終便が出た後に出発し、翌朝早くに到着することが必要で、そのような区間自体が減ってきたのです。

 こうした流れの中で、1997年にJR西日本JR東海は共同で、『新型特急寝台電車の新製について』というプレスリリースを発表しました。その新しい寝台列車が、比較的乗車率が高く、新幹線と競合しない路線を一部運行していた「瀬戸」(東京-高松)と「出雲」(東京-出雲市)という2つの寝台列車を引き継ぐ、「サンライズ瀬戸・出雲」です。

 

女子にも人気!木の温もりを感じさせるお洒落なインテリアを備えた寝台列車

 1998年にデビューしたオール2階建て・全14両編成の「サンライズ出雲・瀬戸」は、最高速度130km/hと、寝台列車としては日本最速を誇ります。上り列車は大阪~東京間を6時間34分で走破し、これは新幹線開通直前の東海道本線特急「こだま」の記録、6時間30分に匹敵する速さです(下りは大阪通過)。

 多くの寝台列車は先頭の機関車1両の力だけで動力のない客車十数両を牽引するので、発車時に1両目、2両目から最後尾の車両まで引き出すときにどうしても「ガックン」という衝撃が起きやすく、深夜の機関士交代の際に起こされてしまう、という問題もあります。その点「サンライズ」は電車タイプで、14両中の4両にモーターがあり、発車が格段にスムーズになりました。

 また、これまでの寝台列車の国鉄風・質実剛健なデザインを打ち破るため、… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

黒木 泰二郎/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

黒木 泰二郎/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

フリーランスライター&コピーライター、ディレクター

広告制作会社から独立後、フリーランスライターとして新聞、雑誌、ウェブなどさまざまなメディアで活躍。得意分野はIT、オーディオ、自動車、教育、保険、住宅など。取材・執筆をはじめキャッチコピー、ネーミング、販促企画、翻訳リライトなど多様なライティングニーズに対応可能。
Facebook: http://www.facebook.com/taijiro.kuroki

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter