ラーメン評論家・大崎裕史の「ラーメン最前線」(第64回)

実は関東のご当地ラーメン「タンメン」の名店5軒

2016.11.29 Tue連載バックナンバー

 タンメンは、漢字では「湯麺」と書く場合が多い。「湯」はスープのことで「麺」は当然、麺のこと。つまり、中国で「湯麺」といえば、「スープに入っている麺」=ラーメンのことを指す。しかし、日本においては違った意味になり、塩味のスープに麺が入り、たっぷりの野菜が盛られているメニューを指す。

 この「タンメン」、関西にはほとんど無い。つまり東日本の一部の「ご当地メニュー」ということになる。今回は都内の5軒+αを紹介する。

 

取材拒否の老舗の名店!「はつね(JR中央線『西荻窪駅』(64m))

 タンメンといえばよく名前が挙がる「はつね」。1961年創業の老舗で、原則取材拒否店である。そのため最近ラーメンが好きになった人はあまり知らないかもしれない。西荻窪駅前にあるが、カウンター6席のみの小さな店である。メニューにラーメンはあるが、ほとんどの人がタンメンを注文する。今回はタンメンにチャーシューをのせてみた。

 麺は茹で麺機を使わずに、中華鍋で泳がせて茹でている。茹で湯はテボ(底が深いざる)ではなく、平ざるで切っている。チャーシューは注文ごとにカットし、さらに食べやすいように包丁を入れる。このもも肉チャーシューは味が染みていて、実にうまい。スープの優しい味わいにパンチを与えてくれる。ラーメン用のナルトも注文ごとにカット。ワンタンも注文の度に包んでいる。

 さらに、店主は鍋で調理したスープを小皿に取り、その都度味を確認している。目配り気配り心配りができている。しみじみうまい一杯!

 

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実は関東のご当地ラーメン「タンメン」の名店5軒
大崎 裕史

大崎 裕史

株式会社ラーメンデータバンク取締役会長 日本ラーメン協会理事

毎年駒沢オリンピック公園で開催されている東京ラーメンショー実行委員長。自称「日本一ラーメンを食べた男」(2016年8月で約23,000杯)として雑誌やテレビに出演。ラーメン集合施設やカップ麵などの監修も多数の実績あり。著書として「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)、「無敵のラーメン論」(講談社現代新書)、他。

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