ラーメン評論家・大崎裕史の「ラーメン最前線」(第60回)

ありそうでない!ピリ辛「麻婆麺」がブレイクの兆し

2016.09.29 Thu連載バックナンバー

 「麻婆豆腐」といえば、多くの人が好む中華料理のメニューのひとつ。ごはんにかけて食べるとおいしいが、それを「これをラーメンにかけて食べてもおいしいのではないか?」と考え、実行している店がいくつかある。

 今回は、ありそうで無かった「麻婆麺(マーボーメン)」の中から、ここ1年でオープンした4軒を紹介する!

 

リニューアルして個性的な麻婆麺専門店に「辛っとろ麻婆麺 あかずきん(小田急線『祖師ヶ谷大蔵駅』(326m):2016年9月2日オープン)

 「麺処 鳴声 煮干の奏」という煮干しラーメン店がリニューアルし、「辛っとろ麻婆麺」をメインとするメニュー構成に変わった。メニュー名の通り、麺にピリ辛でトロミのある麻婆豆腐をかけたもの。辛さは3段階から選択可能。麺はもちもちの太麺で、最初のうちは麻婆餡のトロミが強いので、まぜそば風の食べ方になる。当然ながら麺との絡みも良く、麻婆餡をたくさん持ち上げてくれる。卓上に「シビれる四川山椒」、「香る花山椒」があるので、さらに追加して自分好みに調整可能なのも嬉しい。麻婆豆腐が好きな人には絶妙な刺激具合だ。

 このまぜそば風のドロドロが食べて行くにつれて、とろみが柔らかくなり、麻婆ラーメン風に変化していくのが面白い。これはどうやら片栗粉が唾液の中のアミラーゼ(消化酵素)と混ざってとろみが分解されていくものだと思われる。このあたりの変化が面白く、「一杯で二度美味しい」のが麻婆麺である。

 

麻婆好きの中国人店主が作る麻婆麺「激辛!!ドラゴン麻婆らーめん(JR京浜東北線『蒲田駅』(163m):2016年9月1日オープン)… 続きを読む

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大崎 裕史

大崎 裕史

株式会社ラーメンデータバンク取締役会長 日本ラーメン協会理事

毎年駒沢オリンピック公園で開催されている東京ラーメンショー実行委員長。自称「日本一ラーメンを食べた男」(2016年11月で約23,000杯)として雑誌やテレビに出演。ラーメン集合施設やカップ麵などの監修も多数の実績あり。著書として「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)、「無敵のラーメン論」(講談社現代新書)、他。

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