ラーメン評論家・大崎裕史の「ラーメン最前線」(第55回)

暑い夏は「冷やし麺」を食べて乗り切ろう!

2016.07.07 Thu連載バックナンバー

 7月に入ったら一気に暑くなってきた。熱々のラーメンを食べる気力も萎えてしまう。そんな時こそ、「冷やしラーメン」や「冷やし麺」を食べて夏を乗り切ろう!この2週間で食べた4軒を紹介する。

 

ラーメンクリエーターが放つこの夏の冷やし!「麺や庄の(都営新宿線『市ヶ谷駅』(57m))

 「ラーメンクリエーター」を自称し、都内に人気店5店を経営する庄野智治さんが、今年繰り出す冷やしメニュー第一弾は、「鴨酢橘(かもすだち)そば」。本店と「麺や庄のgotsubo」(新宿御苑前)で提供。本店はフォアグラ丼付きで990円(昼夜各15杯限定)、「麺や庄のgotsubo」はミニ丼は付かずに890円(昼のみ10杯限定)。

 どちらも同じ冷やしラーメン。鴨チャーシューが贅沢に5枚のっており、その下には清涼感を増す役目のすだちがある。さっぱりすっきりと食べられ、スープも飲みきることができる。麺は自家製の40%多加水手揉み麺。冷やしているので「もっちり」よりも少し固めの食感だが、私の好きなタイプだ。

 そもそも冷やしラーメンというのは味の構成が難しく、冷たくてもすぐにおいしいと感じさせるためには、しっかりした味付けが必要。でもそうすると麺を食べ終えてスープを飲む段階で今度はしょっぱすぎる。そこが工夫のしどころ。この多加水もっちり麺は、薄味でも麺の美味しさがわかるので、すすっている時でも十分に美味しく、スープを飲んでもじんわりおいしい。この落としどころはさすがだ。

 スープは綺麗な半透明スープ。鶏豚などの動物系を一切使用せず、鴨と野菜のみでじっくり炊き出したスープ。冷やしてあるのでとろみ感があり、コラーゲンたっぷり。7月中旬までの提供予定なのでお早めに。

 

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大崎 裕史

大崎 裕史

株式会社ラーメンデータバンク取締役会長 日本ラーメン協会理事

毎年駒沢オリンピック公園で開催されている東京ラーメンショー実行委員長。自称「日本一ラーメンを食べた男」(2016年11月で約23,000杯)として雑誌やテレビに出演。ラーメン集合施設やカップ麵などの監修も多数の実績あり。著書として「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)、「無敵のラーメン論」(講談社現代新書)、他。

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