ラーメン評論家・大崎裕史の「ラーメン最前線」(第54回)

遠くても食べたい!関東近郊のラーメン(埼玉/千葉)

2016.06.29 Wed連載バックナンバー

 最大のラーメン激戦区といえば東京だが、その影響を受けて関東周辺の県にも優良店が多い。それらの中から、今年私が食べて印象に残った店を紹介する。前回は神奈川県/茨城県の4店を取り上げたが、今回は第2弾として、埼玉県と千葉県の4店を取り上げる。

 

今流行の先端的ラーメンを埼玉の最北で堪能!「らあめん忘八(東武伊勢崎線『花崎駅』(4.3km):2014年5月6日オープン)

 埼玉県の加須市に「旧ロックンロールワン」(町田)とか「飯田商店」(湯河原)風の先端的トレンドラーメンつけめんを提供する店があると聞いて、行ってきた。最寄駅は東武伊勢崎線の『花崎駅』だが、約4.3km。車じゃないとなかなか行けない。しかも周りには店らしいものも少なく、この店のためだけに行く、というそんな環境。味に自信があるからこそ出せた場所と言える。しかも昼営業のみ。

 昨年あたりに話題になり、東京からもブロガーが多数行っているようだが、車がない私はタイミングが掴めず、同行者を見つけてようやく行くことができた。土曜日で外に5-6人待ち。二人でとりそば、塩そば、つけそば(醤油)の3種類を注文。

 いわゆる丸鶏ベースの出汁が効いたスープで、まさに今流行りの先端を行くラーメン。首都圏でも前述の「飯田商店」(湯河原)や「やまぐち」(高田馬場)などがこの系統。ビジュアル的に見てすぐわかる。出汁は、比内鶏の丸鶏(メス)・ガラ・もみじ(鶏足)がベースの無化調(化学調味料不使用)スープ。麺は埼玉県産・北海道産の小麦と全粒粉で作った自家製麺。逆浸透膜浄水器を通した純水を使い、麺は昆布水に浸ったものを提供。塩やわさびも添付されている。

 とりそばは醤油がキリリと立っており、高そうな醤油を使っているのがわかるほどの味わい深さで、かなりおいしい。塩そばは柔らかい味付けで、繊細ながらじんわりおいしい。そしてつけそばは、昆布水に浸かった麺に塩を付けて食べたり、わさびを付けたり、そしてあっさりのつけ汁に浸けて食べたり。最近の新しいつけめんスタイル。だがしかし、惜しいのは回転の悪さ。丁寧さ故、時間がかかってしまう。待てる人はぜひ!

 

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大崎 裕史

大崎 裕史

株式会社ラーメンデータバンク取締役会長 日本ラーメン協会理事

毎年駒沢オリンピック公園で開催されている東京ラーメンショー実行委員長。自称「日本一ラーメンを食べた男」(2016年11月で約23,000杯)として雑誌やテレビに出演。ラーメン集合施設やカップ麵などの監修も多数の実績あり。著書として「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)、「無敵のラーメン論」(講談社現代新書)、他。

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