ラーメン評論家・大崎裕史の「ラーメン最前線」(第46回)

最新ラーメントレンド「鯛出汁」「鯛茶漬」とは?

2016.02.29 Mon連載バックナンバー

 和食ではよく使われる「鯛」。ラーメン界から見ると高級食材の一つで、これまではなかなか使えなかったが、時代は変わるもので、業界の最新トレンドになりつつある。今回は鯛を使った「鯛出汁」のラーメンと、サイドメニューの「鯛飯」「鯛茶漬」を提供している5軒を紹介する!

 

「鯛飯」を最初に提供した「麺処銀笹(都営大江戸線『築地市場駅』(416m))

 2010年11月に銀座八丁目にオープンした「麺処銀笹」。場所が銀座の奥まった所でそんなにいい立地ではないのにマスコミによく登場し、人気店になった。それは和食出身の店主が創り出した上品な和風ラーメン(「塩味」と「白醤油味」)の切れ味の良さもあったがサイドメニューの「鯛飯」の存在が大きい。鯛飯は和食の世界では知られた食べ方だが、鯛が高級食材だったためにラーメン界ではなかなか使われなかった。それをラーメンを通じて幅広く世に提供し始めたのがこの「銀笹」である。

 トッピングの「鯛つみれ」も好評だが、なんと言ってもここでは「鯛飯」を食べないと意味がない。鯛出汁で炊かれたご飯に鯛の身も含まれている。もちろんこれだけ食べても十分に美味しいのだが、ここに残ったスープをかけて「鯛茶漬」にして食べると、ラーメンが急に「割烹の〆料理」を食べてる感じになる。実に美味しく、そして素晴らしい食べ方だ。ラーメンの丼が特徴的な形をしており、スープを移しやすいように特注してある。ほとんどの人がラーメンと鯛飯をセットで注文するほどの人気メニュー。

 

「鯛出汁」及び「鯛茶漬」をウリにオープンした「鯛塩そば灯花(都営新宿線『曙橋駅』(211m)、四谷三丁目駅からも近い)… 続きを読む

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大崎 裕史

大崎 裕史

株式会社ラーメンデータバンク取締役会長 日本ラーメン協会理事

毎年駒沢オリンピック公園で開催されている東京ラーメンショー実行委員長。自称「日本一ラーメンを食べた男」(2016年11月で約23,000杯)として雑誌やテレビに出演。ラーメン集合施設やカップ麵などの監修も多数の実績あり。著書として「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)、「無敵のラーメン論」(講談社現代新書)、他。

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