ラーメン評論家・大崎裕史の「ラーメン最前線」(第40回)

都内で増加中「横浜家系ラーメン」のオススメ7店

2015.11.29 Sun連載バックナンバー

 突然、都内でもチェーン店の多店舗展開が増えている「横浜家系ラーメン」。首都圏で400店以上あると言われる中で本当においしい店舗はどこ? 今回は、都内のオススメ“横浜家系”ラーメンを紹介する。

 「そもそも横浜家系ラーメンって何?」という人もいるだろう。横浜家系ラーメンとは、横浜駅西口にある「吉村家」を元祖とする豚骨醤油ラーメン。元々は横浜を中心に拡がり、「吉村家」「六角家」「本牧家」「近藤家」「壱六家」など、店名に「家」が付いている店がほとんどだったため「家系(いえけい)」と呼ばれるようになり、後に「横浜家系ラーメン」として定着してきた。店舗は圧倒的に神奈川県に多いが、最近はチェーン店が全国規模で増殖中だ。

 味は「豚骨醤油」と言われているが、実際は豚骨に鶏ガラも加えている店が多く、さらに濃いめの醤油ダレを加え、鶏油を加えるのが定番スタイル。麺の固さ、味の濃さ、油の多さなどのカスタマイズが可能。麺は太麺、具は海苔とほうれん草、チャーシューが主流だ。

 

バランスの取れたスープ。あのミュージシャンとも繋がりが?「いずみ家」(馬込)

 数ある横浜家系ラーメンの中でも人気があり、私も大好きな「寿々喜家」(横浜市)の出身。本家の継ぎ足しスープを受け継いでいる。「寿々喜家」は「本牧家」の出身であり、「本牧家」が総本山「吉村家」の出身。つまり本流の流れを汲む店ということになる。

 家系ラーメンの大まかな構成は前述した通りだが、味はかなり店舗によって違いがあり、こちらは動物系と醤油、鶏油がバランス良くまとまっているスープが抜群。

 今の「吉村家」は醤油をあえて立たせており、それが特徴になりつつある。しかしこちらはバランスが良い。スープの見た目は油が多いせいでこってりに見えるが、実際に飲んでみると実にいい塩梅なのだ。… 続きを読む

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大崎 裕史

大崎 裕史

株式会社ラーメンデータバンク取締役会長 日本ラーメン協会理事

毎年駒沢オリンピック公園で開催されている東京ラーメンショー実行委員長。自称「日本一ラーメンを食べた男」(2016年11月で約23,000杯)として雑誌やテレビに出演。ラーメン集合施設やカップ麵などの監修も多数の実績あり。著書として「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)、「無敵のラーメン論」(講談社現代新書)、他。

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