ラーメン評論家・大崎裕史の「ラーメン最前線」(第39回)

話題の食材!クセになる「烏賊出汁ラーメン」に注目

2015.11.19 Thu連載バックナンバー

 いろんな新しい味が開発されているラーメン業界。最近の注目は「烏賊(イカ)出汁」。限定メニューで出すところが増えており、中には定番メニューで提供する店も登場。今回は話題の3軒を紹介する!

 

2007年、限定メニューで登場

 「スルメ」は昔からラーメンの隠し味として使われてきた。そのスルメを隠し味ではなくふんだんに使ってラーメンを作ると……。

 そんな実験的なラーメンを作ったところがかつてあった。「麺屋武蔵二天」(池袋)が2007年5月に限定メニューとして発売したのであった。その時のことが私のブログに書かれているので引用する。

 「麺屋武蔵二天@池袋の新限定メニューは『鯣(するめ)そば』。名前の通り、するめイカをふんだんに使用して作ったもの。スープ、醤油タレ、香油には乾燥鯣イカをたっぷり使い、風味、旨みを抽出。上に乗っているさつま揚げは、生鯣イカのすり身にゲソのぶつ切りを加えて作成」。その後の感想としては「かなりイカ臭いが、実においしい」と記していた。

 

限定メニューで出す店は多いが、なぜ定番メニューにならない?

 それから7〜8年の時を経て、限定メニューで「烏賊出汁」のラーメンを出す店が増えてきた。最近、限定メニューで「烏賊出汁」、または「烏賊煮干し」と謳われるラーメンを出したところを列挙してみると、おおぜき中華そば店(恵比寿)、らぁめん小池(上北沢)、ラーメン燈郎(新小岩)、麺処晴(入谷)、(新宿)、煮干中華ソバ イチカワ(つくば)、麺や飛来(水戸)、豚骨らーめん れん(伊勢崎)、らーめん円満(長岡)などがある。

 「濃厚豚骨ラーメン」の回で紹介した無鉄砲(京都)でも「烏賊豚骨ラーメン」を出し、「大つけ麺博」ではそれをつけ麺にして都内の人を驚かせた。

 限定メニューではそれなりにいろんな店で出しているが、定番メニュー(通常メニュー)で出すところが少ないのは「一般受けしにくい」「店内が烏賊臭くなる」などが考えられる。

 

この香りが烏賊好きにはたまらない!「新橋 纏」

 そんな状況の中、定番メニューで「烏賊煮干しラーメン」を出す店が登場してきている。以下、3店を紹介する。… 続きを読む

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高い?でもウマい!高級食材を使用したラーメン
大崎 裕史

大崎 裕史

株式会社ラーメンデータバンク取締役会長 日本ラーメン協会理事

毎年駒沢オリンピック公園で開催されている東京ラーメンショー実行委員長。自称「日本一ラーメンを食べた男」(2016年11月で約23,000杯)として雑誌やテレビに出演。ラーメン集合施設やカップ麵などの監修も多数の実績あり。著書として「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)、「無敵のラーメン論」(講談社現代新書)、他。

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