ラーメン評論家・大崎裕史の「ラーメン最前線」(第31回)

夏だからこそ麺!冷やし中華スタイルの個性的な9軒

2015.07.15 Wed連載バックナンバー

 「冷やし麺」は大きく分けると、タレを絡めて食べる「冷やし中華」(皿で提供される仙台発祥のスタイル)と、スープが冷たい「冷やしラーメン」(丼で提供される山形発祥のスタイル)になる。どちらも東北から誕生しているのが実に面白い。しかもどちらも誕生してから半世紀以上の歴史があるが、東京で「冷やし麺」が定着してからはまだ20年も経っていない。

 今回はその2つの冷やし麺の中から、都内で食べられる「冷やし中華スタイル」の進化型を9軒紹介する!

 

首都圏で冷やし麺を定着させたのは「麺屋武蔵」!「麺屋武蔵 新宿本店」(新宿)

 私の記憶では、東京で「冷やし麺」を定着させたのは「麺屋武蔵」だと思う。冷やし中華スタイルだが、他のものとは違ったコンセプトの冷やし麺を、1999年の夏の限定メニューから現在まで、新作を毎年出し続けている。「同じ物は二度と作らない」というポリシーで、しかも店舗が増えた現在も店舗間で同じ物を出さないので、今までいったい何種類の冷やしメニューを出したことか!

 今年の新宿本店の冷やし麺も相変わらず先進的だ。「おいしい野菜」で定評のある「海老原ファーム」の野菜を15種類~20種類くらい使った「エビベジ冷やし麺」。動物性食材を使わないヴィーガン(純粋な菜食)仕様だ。野菜が実においしいのと、ヴィシソワーズ(じゃがいもの冷製ポタージュスープ)の手法を使ったソースが効果的。野菜を揚げたり炒めたりして、変化と食べ応えを工夫している。8月下旬か9月上旬まで発売。

 

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大崎 裕史

大崎 裕史

株式会社ラーメンデータバンク取締役会長 日本ラーメン協会理事

毎年駒沢オリンピック公園で開催されている東京ラーメンショー実行委員長。自称「日本一ラーメンを食べた男」(2016年11月で約23,000杯)として雑誌やテレビに出演。ラーメン集合施設やカップ麵などの監修も多数の実績あり。著書として「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)、「無敵のラーメン論」(講談社現代新書)、他。

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