ラーメン評論家・大崎裕史の「ラーメン最前線」(第27回)

神奈川のラーメンが活発化!新店6軒をピックアップ

2015.05.19 Tue連載バックナンバー

 ここのところ神奈川県の新店が活発化している。味もバリエーションに富んでおり、濃厚からあっさりまでいろんなタイプが人気に。そんな中から、この7ヶ月以内にオープンした注目の6軒をピックアップ!

 

戸塚駅周辺が激戦区に。その注目店が「中華そば 尋(ひろ)」(戸塚:2014/12/6オープン)

 昨年12月にオープンし、一躍話題の店となった。新店ではあるが、かつての人気店「カミカゼ」の店主が8年ぶりに復活となれば話題になって当然。実においしい店だったが、その当時の味は封印し、店名もコンセプトも変えて再出発。

 店舗は箱根駅伝の戸塚中継所のところ。店名にもあるように「中華そば」の店。見た目、昔ながらの中華そば風であり、強烈な個性があるわけではない。しかしスープを一口飲んでみたら、一人なのに「お〜っ!」と声が出てしまった。魚介系の使い方が絶妙なのだ。透明感のある醤油だが煮干しが効いていてすぐに旨味がガツンとやってくる。濃厚煮干しが昨今の風潮だが、煮干しをさりげなく使うやり方はさすがだ。

 麺は看板にもあるとおり自家製麺。少し太めに感じる中細ストレート。歯応えなどが印象に残る強い麺は、スープとがっちり組んでいる。そしてチャーシューがまた素敵な仕上がり。柔らかく煮込まれているが、適度な肉感を残してあり、これならチャーシューメンにするんだった、と後悔するほど。

 戸塚は「支那そばや」「太華」「ふくろう」「尋」「しんの助」「森や」と完全に激戦区の様相を呈している。その中でも注目の店。

 

“地球比率の配合”による塩そばで勝負をかける「地球の中華そば」(関内:2014/10/20オープン)

 店名は「ほしのちゅうかそば」と読む。複数の有名店で修業し、店長も務めた人が独立して修業先とは大きく味を変えて出店。自家製麺で醤油と塩の麺を変えている。

 今回は「特製地球(ほし)の塩そば」(1,000円)を注文。基本の塩そばと比べて鳥団子と味玉、チャーシューが増える。3種類の海塩・岩塩を地球比率(海:陸=7:3)で配合している。タレにはアサリや牡蠣も使っているようだ。

 見た目も綺麗だし、スープは残すかどうかなどと一瞬も迷うことなく完食完飲。塩があまりにもうまかったので当然のように醤油を注文。そして気になったワンタン入りにした。醤油の麺は塩よりも少し太めに作っている。見た目や味は王道タイプだがこちらも旨い。さらにどちらとも違う白湯そばもあり、何を食べるか迷う。3回は通って3種類を食べてみよう。

 

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大崎 裕史

大崎 裕史

株式会社ラーメンデータバンク取締役会長 日本ラーメン協会理事

毎年駒沢オリンピック公園で開催されている東京ラーメンショー実行委員長。自称「日本一ラーメンを食べた男」(2016年11月で約23,000杯)として雑誌やテレビに出演。ラーメン集合施設やカップ麵などの監修も多数の実績あり。著書として「日本ラーメン秘史」(日本経済新聞出版社)、「無敵のラーメン論」(講談社現代新書)、他。

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