タケ小山の「ベストスコアを出すための秘訣」(第12回)

エージシュートを達成する─ゴルフの心技体とは

2014.09.29 Mon連載バックナンバー

 『メンタル』『テクニック』『フィジカル』─スポーツを語る上で大きな焦点となる3つの言葉。もちろんそれは、ゴルフでも同じ。プロであれアマであれ、最終目標は「この生涯ゲームであるゴルフをいつまでも長く楽しみたい」ことに変りはないでしょう。ちなみに私の目標は、プロである以上、72歳で72打のエージシュートを達成すること。精神的、技術的、体力的に余裕があれば、72歳前に達成できる可能性は大きいと思いますが、72歳という年齢まで生きることができるかどうかはゴルフ以外のことになりますよね。

 さて、このコラムもひとまず最終回を迎えました。そこで、多くのゴルファーの最終目標というべき“エージシュート”。これを達成するための近道として、最後に“ゴルフの心技体”についてお話しいたしましょう。

 

『メンタル』

 1989年6月、私は米国フロリダ州オーランドのゴルフ場所属プロとして渡米し、数ヵ月経った頃から試合にも参戦。そんな中で、最初に耳にしたのが『コーチ』『メンタルタフネス』という言葉でした。選手には幼少の頃からのコーチが必ずいます。祖父や父親だったり、時には母親だったりもしますが、一番多かったのは、家族がメンバーになっているカントリークラブ所属のクラブプロでした。米国のゴルフ場には、プロショップの経営からゴルフ場のすべてのマネジメントにも携わるプロ(クラブプロ)が必ず存在します。もちろん、彼らはレッスンもします。夏季休暇中にはメンバーの子どもたちを集め、ジュニアキャンプも行います。子どもたちは夏休み期間中、長い時には3ヵ月もゴルフ場で思いっきりプレイをするのです。

 トーナメント解説を活動の中心においている現在の私が、最も時間をかけて調べることがあります。それは「各選手のコーチは誰なのか」。現在では“プロコーチ”といわれる、ツアープロ専門にレッスンを行う先生も増えましたが、以前のような自分の育ったゴルフ場のプロに見てもらっている選手も少なくありません。大切なのは生徒のスイングの長所、短所、癖を知り、欠点を補えるドリル(練習法)を知っていること。しかしそれ以上に大切なのが、「生徒が先生を信頼しているか」ということ。

 最近では“メンタルタフネス”という言葉で知られる通り、メンタルの先生を試合や合宿先に帯同させメンタルトレーニングする選手も増えました。これは、スイングとメンタルの分業化からきています。が、大切なのは“信頼性”なのですから、スイングの先生の顔を見るだけでスイングが安定し、素晴らしい球が打てる現象が起きるのです。実際、私自身の先生は米国にいるリナ・リッツン先生。先生の言葉を聞くだけで、スイングが「シャキッ」としたものです。

 皆さんもさらなる上達、そして、最終目標のエージシュートを達成するには、必ず『師匠』と呼べる自分の先生を見つけ、スイングはもちろんのこと、強い“メンタル”を勝ち取ってください。日本には5,000人のプロゴルファーが存在します。プロゴルファーでなくても、優れたプレイヤーもたくさんいるでしょう。必ず、アナタにピッタリの素晴らしい先生が見つかるはずですよ。

格言『先生を選ぶ権利は、生徒にある。生涯の師匠を見つけ出そう!』

 

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小山 武明

小山 武明

ゴルフ解説者・プロゴルファー

1996年、世界初の米国ゴルフ専門局・ザ・ゴルフチャンネルでの解説スタート当初から、視聴者からのFAXやメールを使い双方間放送を実現。
米国在住ながら各メディアからの執筆、コメント依頼などが殺到。同時に解説者としても認知された。08年には早稲田大学大学院にてスポーツマネジメント・スポーツ科学修士を終了し、各界のスポーツ関係者との親交も深い。数年に渡り、年間40試合×4日間×3時間放送(年間480時間)のゴルフトーナメントを担当してきた解説は、他の追随を許さない。

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