城メグリスト・萩原さちこの「名城に学ぶ」(第4回)

姫路城/美観と実用を兼ね備えた、世界文化遺産の城

2014.01.28 Tue連載バックナンバー

 こんにちは。城メグリストこと城郭ライターの萩原さちこです。前回の熊本城の記事はいかがでしたか?人気の城や話題の城にスポットを当て、魅せられる理由や感じたことを、時にビジネス視点も交えながらお伝えしていくこの連載。第4回は、姫路城(兵庫県姫路市)です。

 

世界中の人を魅了する、名実ともに日本の宝

 2013年(平成25)6月に、富士山が日本で13番目の世界文化遺産に登録されました。遡ること21年前の1993年(平成5)12月、日本で2番目に世界文化遺産登録されたのが、国宝・姫路城です。世界中から一目置かれる、名実ともに日本の宝です。

 姫路城といえば、思い浮かぶのはなんといっても真っ白に輝く壮麗な天守です。さほど城に興味がない人でも、テレビや雑誌で一度はその姿を見たことがあるのではないでしょうか。<城といえば姫路城天守>というビジュアルイメージが定着している人もたくさんいるでしょう。空に向かって鷺が羽を広げたように見えることから、別名・白鷺城ともいわれます。

 日本人のみならず、世界中の人々の心の琴線に触れるであろう優美なその姿は、日本が誇る究極の造形美。千鳥破風や唐破風などの装飾付きの屋根が絶妙のバランスで幾重にも重なり、壁面を華やかに演出。破風の細部には厳かな装飾が施され、独自の重厚感を醸し出します。漆喰の白壁は太陽の光を受けて繊細な輝きを放ち、屋根瓦の継ぎ目や隙間に漆喰が塗られた屋根目地漆喰が、独特の趣きを添えています。… 続きを読む

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萩原 さちこ (城メグリスト)

萩原 さちこ (城メグリスト)

城郭ライター、編集者

執筆業を中心に、メディア出演、講演、講座もこなす。著書に『わくわく城めぐり』(山と渓谷社)、『戦国大名の城を読む』(SB新書)、『日本100名城めぐりの旅』『「現存」12天守めぐりの旅』(学研パブリッシング)、『お城へ行こう!』(岩波ジュニア新書)など。『月刊歴史読本』(KADOKAWA)で「萩原さちこのこだわり城郭探訪」連載中。文化財石垣保存技術協議会会員、日本城郭検定公式サポーター。公式サイトはhttp://46meg.jp

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