城メグリスト・萩原さちこの「名城に学ぶ」(第16回)

二条城/徳川幕府の幕開けと終焉を見届けた城

2014.07.28 Mon連載バックナンバー

 こんにちは。城メグリストこと城郭ライターの萩原さちこです。前回の五稜郭の記事はいかがでしたか?人気の城や話題の城にスポットを当て、魅せられる理由や感じたことを、時にビジネス視点も交えながらお伝えするこの連載。第16回は、二条城(京都府京都市)です。

 

大政奉還も行われた歴史的舞台

 二条城は、江戸時代におけるセレブのための城。徳川幕府にとって特別な儀式を行う場であり、かつ天皇のためにリフォームされた、格式を重視した高貴な城です。

 現在の二条城は、徳川家康が征夷大将軍の任命式典のために築きました。家康に続き、2代将軍秀忠も二条城で将軍宣下を受けています。豊臣家からの政権奪取を狙う家康が、秀吉の遺児・豊臣秀頼とはじめて謁見したのも、二条城の二の丸御殿です。そして時は過ぎ、1867年(慶応3)に15代将軍慶喜が大政奉還を行ったのも、二条城二の丸御殿の大広間。二条城は、徳川幕府の幕開けと栄華、そして終焉を見届けた城なのです。

 家康が築いた二条城はさほど広くなく、現在の二の丸御殿が収まる程度の広さで、曲輪がひとつだけのシンプルなものでした。これを、1626年(寛永3)に3代将軍家光が後水尾天皇をお招きするために現在の姿に大改築します。本丸の南西に張り出す天守台には、… 続きを読む

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萩原 さちこ (城メグリスト)

萩原 さちこ (城メグリスト)

城郭ライター、編集者

執筆業を中心に、メディア出演、講演、講座もこなす。著書に『わくわく城めぐり』(山と渓谷社)、『戦国大名の城を読む』(SB新書)、『日本100名城めぐりの旅』『「現存」12天守めぐりの旅』(学研パブリッシング)、『お城へ行こう!』(岩波ジュニア新書)など。『月刊歴史読本』(KADOKAWA)で「萩原さちこのこだわり城郭探訪」連載中。文化財石垣保存技術協議会会員、日本城郭検定公式サポーター。公式サイトはhttp://46meg.jp

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