城メグリスト・萩原さちこの「名城に学ぶ」(第12回)

名古屋城/徳川幕府の威信をかけた大城郭

2014.05.31 Sat連載バックナンバー

 こんにちは。城メグリストこと城郭ライターの萩原さちこです。前回の松山城の記事はいかがでしたか?人気の城や話題の城にスポットを当て、魅せられる理由や感じたことを、時にビジネス視点も交えながらお伝えするこの連載。第12回は、名古屋城(愛知県名古屋市)です。

 

徳川家の威信をかけた最強の城

 ご存知“金のシャチホコ”でおなじみの名古屋城は、たくさんの観光客で賑わう有名なスポットでもあります。ビジネスマンにとっては、出張の折に訪れる機会もあるのではないでしょうか。

 城や歴史に詳しくなくても、名古屋城の天守を目の前にすると、誰もが圧倒されるはずです。とにかく大きくて豪華でカッコいい。ただならぬ雰囲気を感じるでしょう。

 名古屋城が独特のオーラを放っているのは、徳川幕府の城だから。徳川家康は関ヶ原合戦に勝利すると、大坂城の豊臣秀頼や豊臣家に味方する大名を牽制するために、次々と城を新築・大改修して大坂城を取り囲む包囲網を構築します。街道の要衝を押さえながら、クモの巣を拡大するように包囲網を広げていきました。

 万が一、豊臣勢が近畿圏を突破して江戸を目指したとき、東海道上に立ちはだかる最後の砦が名古屋城でした。城は高い戦闘力だけでなく、戦わずして屈服させる抑止力も必要とされます。そのため、名古屋城は幕命で全国の諸大名が工事を請け負う天下普請により築城。スケール、豪華さ、堅固さのどれをとっても天下一品の最高で最強の城となったのです。… 続きを読む

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萩原 さちこ (城メグリスト)

萩原 さちこ (城メグリスト)

城郭ライター、編集者

執筆業を中心に、メディア出演、講演、講座もこなす。著書に『わくわく城めぐり』(山と渓谷社)、『戦国大名の城を読む』(SB新書)、『日本100名城めぐりの旅』『「現存」12天守めぐりの旅』(学研パブリッシング)、『お城へ行こう!』(岩波ジュニア新書)など。『月刊歴史読本』(KADOKAWA)で「萩原さちこのこだわり城郭探訪」連載中。文化財石垣保存技術協議会会員、日本城郭検定公式サポーター。公式サイトはhttp://46meg.jp

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