城メグリスト・萩原さちこの「名城に学ぶ」(第1回)

竹田城/信長・秀吉・家康…天下人が狙った天空の城

2013.12.10 Tue連載バックナンバー

 はじめまして。城郭ライターの萩原さちこです。城の魅力は、豊かな個性と奥深さ、そして幅広さ。そこから学ぶこともたくさんあります。この連載では、今人気の城や話題の城にスポットを当て、魅せられる理由や感じたことを、時にビジネス視点も交えながらお伝えしていきます。第1回は、竹田城(兵庫県朝来市)です。

 

「日本のマチュピチュ」と称される、雲海に浮かぶ城

 竹田城は、今いちばんホットな城です。入城者数は、10年間で24倍に激増。2013(平成25)年度はなんと400,000人超を見込むフィーバーぶりです。

 爆発的人気のきっかけは、晩秋から冬にかけての早朝に見られる、雲海に浮かぶ幻想的な光景です。この地域は朝霧が発生しやすく、山麓の町をすっぽりと覆います。竹田城は標高357.7mの古城山を城地とし、山頂に累々と石垣が築かれる城。ですから、雲海の上に石垣群が頭を出し、まるで空中都市のように見えるのです。

 神秘的な姿を一目見ようと、全国の旅行・カメラファンが殺到。口コミで拡散され、雑誌やテレビで取り上げられたことで、日本屈指の絶景スポットになりました。最近では観光バスツアーも登場し、早朝に限らず多くの観光客で賑わっています。先日、入城者の激増による遺構破壊被害の取材で久々に訪れたのですが、名所化というより観光地化していて驚きました。… 続きを読む

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萩原 さちこ (城メグリスト)

萩原 さちこ (城メグリスト)

城郭ライター、編集者

執筆業を中心に、メディア出演、講演、講座もこなす。著書に『わくわく城めぐり』(山と渓谷社)、『戦国大名の城を読む』(SB新書)、『日本100名城めぐりの旅』『「現存」12天守めぐりの旅』(学研パブリッシング)、『お城へ行こう!』(岩波ジュニア新書)など。『月刊歴史読本』(KADOKAWA)で「萩原さちこのこだわり城郭探訪」連載中。文化財石垣保存技術協議会会員、日本城郭検定公式サポーター。公式サイトはhttp://46meg.jp

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