IT死語の世界(第2回)

遙かなるダイヤルアップの時代

2013.09.10 Tue連載バックナンバー

 流行り廃りは世の常とはいいながら、技術革新のサイクルが短いITの世界は、特に死語が生まれやすい環境といえます。それでは、日本のITや通信機器その他の歴史を振り返りながら、死語の世界を探検してみましょう。今回は、一般家庭にインターネットが浸透し始めたころの接続環境がテーマです。

 

「ピーガーピーヒョロヒョロ」だけど、FAXじゃない。

「ピーガーピーヒョロヒョロ」だけど、FAXじゃない。 20世紀の最後、インターネットといえばダイヤルアップ接続でした。PCのインターネット接続設定に電話番号を入れて、そこからモデム経由でアクセスポイントに電話していたのですね。
 電話なのでまず「ピポパ」とプッシュホンで電話をし、そして「ピーガーヒョロヒョロ」と音がして、IDとパスワードの確認をしていたのです。実際つながるまでには結構な時間がかかった記憶があります。
 ブロードバンドで常時接続、タブブラウザで次々とページを開く現在のネット環境と比べると、なんとも牧歌的ですね。
 常時接続ではないので、使った時間で通信料金が変わりました。ネットに夢中になって何万、何十万の接続料金が、とニュースにもなったり。そこでプロバイダは「○○時間までは従量課金、それ以上は定額」のキャップ制という料金体系で会員獲得を図りました。
 この頃はまだ、ブログなども一般的ではありませんでした。ネットサーフィンという言葉はすでにありましたが、サーフィンの豪快なイメージとはちょっと違うのんびりしたインターネットでした。

 

テレホーダイと聞いて23:00を思い浮かべると年がわかる?

テレホーダイと聞いて23:00を思い浮かべると年がわかる? 従量制だったインターネット接続に、定額制というエポックメイキングな出来事が起こりました。「テレホーダイ」です。NTT東日本・西日本で1995年からサービスを開始。23:00~翌朝8:00まで、あらかじめ指定した2つまでの電話番号に対し一定通話料金で提供されました。
 当然、夜の11:00には接続が集中し、つながりにくい(テレホタイムと称される)現象が起こりました。また深夜にWEBページを自動でダウンロードしてくれる巡回ツールも百花繚乱。
 この制度、利用者の夜更かしを促進した側面もあり、ネットといえば「深夜」というイメージが定着したように思います。高度成長期に深夜ラジオを聴いていたノリに近いでしょうか。
 ちなみにテレホーダイは、現在もまだサービスを続けています!… 続きを読む

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棕澤 和宏/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

棕澤 和宏/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

広告制作会社エコトバ 代表取締役

業界デビュー作がJ-WAVEのネーミング。以来コピーライターとして20年以上キャリアを積むが、最近はコピーライティングの知識を生かしたWEBサイトのコミュニケーションプランの提案に軸足を移しつつある。

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