IT死語の世界(第1回)

保存マークはなぜフロッピーディスク?

2013.09.03 Tue連載バックナンバー

 流行り廃りは世の常といえど、技術革新のサイクルが短いITの世界は、特に死語が生まれやすい環境といえます。それでは、日本のITや通信機器その他の歴史を振り返りながら、死語の世界を探検してみましょう。

 

上書き保存マークの由来「フロッピーディスク」

上書き保存マークの由来「フロッピーディスク」 さて、いきなりですが問題です。なぜウィンドウズPCは、Cドライブから始まってA・Bドライブがないのでしょうか?
 答え。2つのドライブはどちらもフロッピーディスクのためのものだからです。パソコン黎明期はHDDが高価で、Aに起動ディスク用FDD、Bにソフトウェア用FDDを入れ、データ保存もBドライブでしていたようです。だからデータの保存アイコンがFDDなのはその名残(ちなみに……一部では現在でもFDDが利用されているようで、互換性を担保するためにもHDDはCドライブになっています)。
 それほどまでにコンピュータといえばフロッピーディスクだった時代も今は昔。「ムーアの法則」をモロに反映して、記憶媒体の容量は飛躍的に大きくなりました。同時に、フロッピーディスクも急速に身近から消えつつあります。
 ところで、あのドクター中松はご自分でもフロッピーディスクを発明したと公言していますが、正確にはフロッピーディスクの特許はIBMのもの。その特許に関連する特許の使用許諾をしている、というのが実際のようです。詳しくはこちらをご参照ください。

 

アイコンだけは現在も使用中? 黒電話。

アイコンだけは現在も使用中? 黒電話。 黒電話を見かけなくなってどれぐらい経つでしょうか。そもそも平成生まれの方などは、黒電話を知らない場合もあるでしょう(「ダイヤルに指を入れて回す」というアクションが必要であることを、若い人は知らない、と聞いたこともあります)。黒以外にも、赤、青(水色)、黄、ピンク、緑(これはまだ見かけますね)などの種類があったことも、死語の世界の殿堂入りしてもよさそうです。当初すべて黒電話だったのですが、公衆電話が始まった時に店頭で目立つように赤、街頭用として青(水色)、100円硬貨が使える黄色、テレカが使える緑、データ通信ができるグレーと、その都度のトピックとして色が割り当てられていたようです(公衆電話の色 – Yahoo!知恵袋)。
 面白いことに、… 続きを読む

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棕澤 和宏/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

棕澤 和宏/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

広告制作会社エコトバ 代表取締役

業界デビュー作がJ-WAVEのネーミング。以来コピーライターとして20年以上キャリアを積むが、最近はコピーライティングの知識を生かしたWEBサイトのコミュニケーションプランの提案に軸足を移しつつある。

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