元客室乗務員が教える経営者のためのビジネスマナー(第5回)

香りと匂いにまつわるマナー

2013.09.15 Sun連載バックナンバー

 皆さまこんにちは。私は株式会社ミントスのビジネスマナーインストラクター大石信子と申します。7月にスタートしたこのコラムも5回目を迎えました。今回は「香りと匂い」についてお話いたします。

 

香水

 「香り」というとまず何を連想なさいますか?バラの香り、百合の香り、化粧品の香り、そして香水の香りでしょうか。香料の歴史は古く、古代エジプトでは乳香が神にささげる香りとして用いられていました。聖書のキリスト生誕の記述の中に東方の三博士が乳香、没薬、黄金をキリストにささげたという箇所があります。非常に高価で貴重な物でした。
 乳香は樹脂から作られていますが、香水の原料にはそのほかじゃこうなど動物性の香料も使われています。バラのオイルは、山のようなバラの花びらからほんの数滴しか採れないそうです。高価なのもうなずけますね。

 マリリン・モンローといえばシャネルNo.5というように、人それぞれ好きな香りがあります。私の中では「シャネルNo.5」は大人の女性の香りでした。20代の頃にはまだ無理、似合わないと思っていました。同じシャネルでも「シャネルNo.19」ならいいかなと思っていたりしました。
 香りの好みは人によりかなり違います。自分の好きな香りがほかの人に心地よいものであるかどうかはわかりません。花の香りなら万人向けかというとそうでもなくて、苦手という方もいらっしゃいます。一時期私が気に入って愛用していた香水にディオールの「デューン」があります。透明な錆朱色に近いオレンジのボトルと、砂丘を思わせる乾いた硬質な香りが気に入っていたのですが、その香りで頭が痛くなると言われたこともあります。人によって香りの好みはかなり違いますので、選び方、つけ方には気をつける必要があります。

 日本にも昔、平安貴族は着物に香をたきこめるという習慣がありました。衣擦れの音とともにかすかに香の香りがしたのでしょう。なんとも優雅な風習ですね。匂いを消すという実用的な意味もあるのですが、やはり香り自体を楽しんだのではないでしょうか。香りには人を幸せにする力があると思います。

 

香水のつけ方

 香水と言われているものにパフューム、オーデトワレ、オーデコロンがあります。小説「風と共に去りぬ」でスカーレット・オハラがお酒の匂いをごまかすためにうがいをしたり、身体につけたりしたのがオーデコロンです。香水とはいってもかなり薄く、さわやかですが、香りは持続しません。オーデトワレは… 続きを読む

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大石 信子

大石 信子

株式会社ミントス 取締役副社長

日本航空株式会社 客室乗員部 国際線客室乗務員・ビジネススクールスチュワーデス課講師・JALコーディネーションサービス(現JALアカデミー)接遇マナーインストラクター・大手金融機関CS指導員を経て2007年に株式会社ミントスを設立、取締役副社長に就任。2008年より城西国際大学観光学部ビジネスマナー講師として教鞭をとる。
接遇マナーインストラクターとして20余年、主に金融機関、介護福祉施設を中心に年間100回近くの研修、講演の依頼がある。
株式会社ミントス http://mintos.jp

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