スポーツで学ぶ イノベーティブな仕事術(第1回)

強い北海道日本ハムファイターズの源流・新庄劇場

2013.03.08 Fri連載バックナンバー

 ファイターズの変化は、球団の数々の経営努力の成果によるものであるが、2004年、大リーグから帰国した新庄選手の加入によるところも大きい。そこから、ファンサービスに大きな変化が生まれ始めた。新庄の活躍には枚挙に暇がないが、大きく三つの要素を全て兼ね備えたイノベーティブなリーダーシップにあったと言えるであろう。

 

ファイターズの軌跡

 2012年のパ・リーグのペナントレースは、栗山監督率いる北海道日本ハムファイターズがリーグ優勝を果たした。ファイターズは、2006年~2012年の7年間で実に4回のリーグ優勝を果たしており、強豪チームとしての貫禄さえ漂う。しかし、かつてのファイターズは、そうではなかった。1946年セネタースとして発足後、東急フライヤーズ、急映フライヤーズ、東映フライヤーズ、日拓ホームフライヤーズ、日本ハムファイターズを経て、現チームに至るが、図1が示す通り、2005年までの59年間でリーグ優勝は僅かに2度。そのファイターズが、何故、常勝チームに生まれ変わることができたのであろうか。

ファイターズの軌跡

 

ファイターズ人気の変化

 ファイターズの変化は、「強さ」だけではない。1988年、東京ドームを本拠地とした初年度に、球団史上最高となる観客動員数約249万人を記録するも、その後は毎年ジリジリと減少し続け、2002年には126万人まで減少した。図2が示す通り、2002年の時点では、200万人以上動員しているセ・リーグの巨人、阪神、中日そしてパ・リーグのソフトバンクの4チームと、100万~180万の間にひしめくその他のチームに二分されていた。ファイターズは、12球団中4番目に少ない動員数に甘んじていた。しかし、2005年には第5位に浮上、下位グループのトップに躍り出ると、2009年には199万人を超え、その後も190万人前後をキープ、上位グループに肉薄するまでに至っている。「人気」にも大きな変化が生まれていた。

 ファイターズ人気の変化

 契機は、2002年の北海道への本拠地移転に遡る。… 続きを読む

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峯 英一郎/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

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ライター・キャリア&ITコンサルタント

IT企業から独立後、キャリア開発のセミナーやコンサルティング、さまざまな分野・ポジションで活躍するビジネス・パーソンや企業を取材・執筆するなどメディア制作を行なう。IT分野のコンサルティングや執筆にも注力している。
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