“不安”を取り除く仕事術

脱思考ブレーキ!やる気が満ち溢れるPDCAサイクルの回し方

2012.11.26 Mon連載バックナンバー

 経営者のやる気が下がると、会社経営に大きな影響が出る。経営者のやる気を出すためには、PDCAサイクルが有効である。PDCAサイクルを効果的に活用するためのポイントを紹介し、より多くの経営者のモチベーション向上の参考になることを期待する。

 

「やる気が出ない……」厳しいビジネス環境における中堅経営者の悩み

 長引く不況、東日本大震災、欧州・中国市場の変調などにより、中堅中小企業経営環境の悪化が続いている。中小企業庁が発表した「2011年度版中小企業白書」によると、経営者は、「国内の消費低迷、販売不振」などに不安を持っている。

【図1】2011年の不安要素
2011年の不安要素
資料:(株)日本政策金融公庫「2011年の中小企業景況見直し」(2010年12月)

 経営者が、自分の力では経営改善の見込みが立たず、頑張っても売上が上がらないなどと日常的に思っていると、経営に対するやる気が減退しがちになる。

 

やる気を上げるために必要な要素は「継続」

 経営者のやる気が減退すると、部下は敏感に感じ取り会社全体の活気が一気に低下する。たとえ会社が赤字でも、経営者自身がやる気を持っていれば、部下は信頼してついてくる。経営者はやる気を持ち続けることが大事である。
 経営者がやる気を持ち続けるためには、小さいことでも良いから 会社経営の中で毎日行動していくことを明確にして、継続することが重要となる。継続は力であり、経営者に経営意欲を与える。継続して考え・動く対象は、売上確保やコストダウン活動など色々ある。
 ロンドン五輪で戦後最高の11のメダルを獲得した日本競泳チーム、あるいは北京五輪でアテネ・北京の2大会連続金メダル2冠を達成した北島康介選手などを育てた、元日本代表のヘッドコーチである平井伯昌氏。彼は小さいことを水泳選手に継続させ、やる気を上げさせた。そのような選手の育成にあたって大事にしているポイント・方法論を以下のように明かしている。
 『結果を出したいと思っても、そう思うだけでは成長できません。日々の練習をただこなしているだけでは、少しずつの成長はあっても、大きな飛躍には結びつかない。一気にぐんと伸びるのは、「やりたい!」という本人の意志で努力した時です。
 その「やりたい!」というスイッチを入れるには、「メダルを獲る」「決勝に残る」といった大きな目標を立て、実現可能なレベルにまでコーチが引き上げてやる必要があります。まずは結果を出させる。最初は小さな成功体験でいいのです。スモールステップを繰り返し、ある程度のレベルに押し上げてやれば、選手のやる気スイッチが入り、こちらが何も言わなくても自主的に練習するようになります……』
 (2012年9月27日付の日経電子版「仕事のツボ 小さな成功体験重ね「やる気スイッチ」入れる 平井伯昌 勝てる人の思考法(2)」より引用)
 経営者も同様に、小さいことを確実に実行・確認しながら結果を出していく継続姿勢を持ち続けることで、モチベーションが高まる。ここでは「売上」を例にして説明する。

 

経営者のモチベーションを上げるためのPDCAサイクル

 目標を定め、行動計画を作り実行していくプロセスをきちんと管理できる方法がPDCAサイクルである。経営者がPDCAサイクルを使いこなすことでやる気が上がり、会社業績にも効果を発揮する。下記PDCAサイクルを使いこなすためのポイントは以下の通りである。
1.Plan(目標・分析・行動計画)
2.Do(実行)
3.Check(検証)
4.Action(改善)
 各サイクルのポイントは以下の通りとなる。

1.Plan(目標・分析・行動計画)
・目標:目標は客観的な数字で表す。○○億円の売上確保、前年比△△%の売上増加、など。… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

山本 雅暁

山本 雅暁

グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザー 代表

1975年大手AVメーカー入社。海外子会社の経営再建やアライアンス・M&Aに従事。2007年経営コンサルタントとして独立。事業領域や市場規模に応じた売上拡大、新規事業立上、事業再生などの経営戦略を支援。

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter