就業規則を侮るな。不備な就業規則は足元をすくわれる。(第2回)

想定外の事態を招く就業規則の不備

2012.09.26 Wed連載バックナンバー

 第2回目の今回は、就業規則の不備が思わぬトラブルを引き起こす事実について実例を交えて解説していく。

 

経営者は各規定の意図を理解する必要がある

 前回は、就業規則は内容が合理的であり、従業員に周知されていれば、契約内容となりうるということをお話しした。「経営者や人事責任者は就業規則の内容を完璧に理解しているだろう」と思うかもしれないが、私は理解している人が意外と少ないように感じる。さらに、その規定の意図まで理解している人はもっと少ないようだ。これはあくまでも私の実体験に基づく感覚でしかないが、私は年間100人以上の経営者や人事責任者と就業規則について話し合うが、内容だけではなく意図まで完璧に理解している人にはほとんどお目にかからないからだ。
 意図を理解していない就業規則は、時限爆弾を抱えているようなもの。何故なら、その規定どおりの事実が発生した場合に、どのような結果を産み出すかという想定がされていないからだ。つまり、問題が起こってから、まるで想定外のことが起こったかのように慌てることになるのである。

 なぜ、このようなことが起きるのだろうか。
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下田 直人

下田 直人

特定社会保険労務士 社会保険労務士事務所エスパシオ代表

労務管理のアドバイス業務を中心に全国にクライアントを持つ。また、全国の商工会議所等でセミナーを積極的に行い、リピーター受講者が多い。著書に『優良企業の人事・労務管理』(PHP研究所)などがある。

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