住まい購入の裏技、こっそり教えます(第1回)

業者の本音はココに出る! 住宅チラシの読み方

2013.09.01 Sun連載バックナンバー

 分譲地やマンションのチラシは多くの場合、デベロッパーや不動産会社などの販社から依頼を受けて、広告代理店などが作成しています。チラシを作る現場では、販社の本音も出てきますが、チラシを作成する側は、それをうまく編集し、ときにはマイナスをプラスに置き換えて表現することもあります。

 

チラシのサイズでわかる物件の価値

 分譲地やマンションが販売される際には、まず発売直前に、もっとも力を入れた宣伝が始まります。チラシもできるだけ大きなものを作り、新聞の折り込み広告として配布されるのが一般的です。

チラシのサイズでわかる物件の価値 チラシの一般的な最大サイズはB2(515×728 ミリ)くらい。当然、大きなものを作るほど、コストがかかりますので、このサイズのチラシを作るのは、かなり大規模な物件か高級物件ということになります。

 その後、販売現場への来場者数が落ちると、第二弾、第三弾のチラシを作ったり、チラシをポスティングする地域を少し変えてみたりして、新たな見込み客を呼び込もうとします。通常は第二弾以降が第一弾より大きなものになることはありません。販社に予算の余裕がない場合は、第一弾のチラシから、デザインやキャッチコピーをそのまま流用し、ダウンサイジングするか、情報量を減らしただけのチラシが作られます。
 逆に予算の豊富な販社では、それまでターゲットにしていたのとは違う客層を狙うために、まったく違う角度から物件の魅力を伝える新しいチラシを作ることもあります。同じ物件について、発売時のチラシと数カ月後のチラシを比べてみるだけで、販社の懐具合が見えてくるのです。
 販売資金に乏しくなってくると、安売りに転じる販社もあるので、チラシが新たに作られなくなったら、「ある程度価格交渉がしやすくなったかも」と考えることができます。

 

キャッチコピーは物件最大の魅力

キャッチコピーは物件最大の魅力

 チラシにはいくつものキャッチコピーが掲載されていますが、中でも一番重視したいのが、もっとも大きな文字で表面に書かれているコピーです。販社側は「物件最大の魅力」と考える事柄をそこに入れてくるからです。

 たとえば「緑が奏でるくつろぎの暮らしの」というコピーが表面最大なら、この物件でもっとも魅力的なのは「自然豊かな環境」であることがわかります。「子育てママの家」なら、最大の魅力は広めの庭や工夫された家事動線、近隣に学校などの教育施設が充実していることなどでしょう。「永住スタイル~長く快適に住まうために」というコピーなら、車いすへの配慮やバリアフリー、将来に向けたリフォームへの配慮などが最大の特徴ということになると思われます。

 ただ、一つ気をつけてほしいのは、そんなに大きく宣伝されている一押しの特徴でも、事実とは少し違うこともある、ということ。… 続きを読む

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谷垣 吉彦/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

谷垣 吉彦/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

フリーランスライター

アダルト層向け商品の販促プランニングや、経営・医療系書籍の企画・立案・執筆など、幅広い分野でライターとして活動する。大阪ミレニアムミステリー賞を受賞するなど、エンターテイメント分野での実績も評価されている。

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