目からウロコ 今週の統計・アンケート(第9回)

夏のボーナス! これが正しい使い道

2013.06.03 Mon連載バックナンバー

 月々の収入は生活を維持するのに消えていき、やりたいことがあっても資金がない、という方は少なくありません。ボーナスはそんな生活資金とは別に支給されるものですから、うまく計画を立てて有効に使うことで、人生をより充実したものに変えていく資金として役立てることができます。そんなボーナスの事情を統計やアンケートから読み解いてみました。

 

給与は増えないがボーナスは増える?

給与は増えないがボーナスは増える? 日本のサラリーマンに支給されるボーナスはこの20年近く、ほぼ一貫して右肩下がりの減少を続けてきました。「失われた20年」と呼ばれる日本経済の長期低迷が直接的に反映されてきた結果なのですが、2013年夏期のボーナスは、少しばかり事情が異なるようです。各経済分析機関の発表を見ると、アベノミクスによる好景気の雰囲気を受け、「微増傾向」を予測するところが増えています。三井住友フィナンシャルグループのシンクタンク、日本総合研究所は今年4月、今夏のボーナスについて、前年比プラス0.4%と3年ぶりに増加する見込み(PDF)を発表しました。
 ボーナス金額の平均値を押し上げているのは、円安によって収益が増える自動車メーカーなど輸出企業。平均では「前年比微減」と予測する一般財団法人労務行政研究所でも、自動車メーカーについては11.9%の大幅増を予想しており、健闘ぶりがうかがえます。
 ただ、増減しやすいボーナスには好景気の兆しが反映されたものの、賃金水準にはいまだ変化が見られないことから、ジワジワと進む物価上昇に食いつぶされてしまうのでは、との心配はなかなかぬぐいがたいようです。

 

預貯金、住宅ローン…消えていくボーナス

預貯金、住宅ローン…消えていくボーナス そんな暮らしの実態を表しているのが、損保ジャパン・ディー・アイ・ワイ生命保険(株)が昨年7月に発表した「2012 年夏のボーナスと家計の実態調査」(PDF)。サラリーマン世帯の主婦500人に、ボーナスと家計の実態を訊ねた昨夏の調査ですが、ボーナスの主な使い道としてもっとも多かった答えは「預貯金:72.8%」、次いで「生活費の補填:38.2%」「ローンの支払い:32.6%」となっており、将来の備えや現在の生活コストに消えてしまう様子がうかがえます。生活の維持に使われるのは仕方のないところですが、一時に大きなお金が入るボーナスならではの楽しみも、人生を充実させる上では大きな要素です。上記のアンケート調査でも、主な使い道として「国内旅行:26.6%」「プチ贅沢:18.6%」「海外旅行:6.4%」「趣味や習い事:3.2%」「車の購入:2.8%」などがあげられており、月ごとの給与とは違う使い方を楽しむ人は少なくないようです。… 続きを読む

全文(続き)を読む

続きを読むにはログインが必要です。

まだ会員でない方は、会員登録(無料)いただくと、続きが読めます。

谷垣 吉彦/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

谷垣 吉彦/studio woofoo(www.studio-woofoo.net)

フリーランスライター

アダルト層向け商品の販促プランニングや、経営・医療系書籍の企画・立案・執筆など、幅広い分野でライターとして活動する。大阪ミレニアムミステリー賞を受賞するなど、エンターテイメント分野での実績も評価されている。

このページの先頭へ
Bizコンパス公式Facebook Bizコンパス公式Twitter