資金調達力を強化する方法(第3回)

資金調達力をアップする方法

2012.08.08 Wed連載バックナンバー

前回は金融機関がどのように決算書を分析するかを説明しました。今回は資金調達力をアップするための決算書の改善方法、そしてそれ以外に金融機関から評価される方法として金融検査マニュアルの活用をご紹介していきます。

 

決算書改善のポイント

(1)債務超過および自己資本比率の改善方法
 業績不振や資金繰り改善を理由に、社長(あるいは親族や役員)がお金を貸し付けている企業をよく見かけます。そのような企業が、債務超過や自己資本比率を改善する方法は2つあります。社長に貸付金を放棄してもらう方法、そしてもうひとつは株式と交換する方法です。

・債務免除
 債務免除とは、企業に貸し付けている債権を放棄することで、借り入れている会社側からすると債務を免除されることになります。返済義務がなくなった分は収益として扱うため、その分だけ自己資本が増えることになります。

 それによって利益が計上される場合は税金が発生しますが、赤字決算が続いている企業の場合は、繰越欠損金が累積していることが多いので、債務免除により利益が発生してもこの繰越欠損金を利用することで、税金の発生を回避しながら自己資本を増加させることができます。

図1

・DES(Debt Equity Swap/債務の株式化)
 債務を株式と交換することをいいます。企業側は返済義務のある借入金を、返済義務のない資本金にすることができます。

 しかし、平成18年の税制改正でこの取り扱いが変更になりました。借入金の時価を求め、それを増加する資本金の額とすることになり、決算書の内容によっては借入金の全額が資本金に振り替えられない場合もあります。DESを行なう場合は、必ず顧問税理士に相談をしてください。

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瀬野 正博

瀬野 正博

有限会社エム・エヌ・コンサル 代表取締役
銀行融資コンサルタント

1995年、地方銀行に入行し、企業向けの融資を担当。1999年、税理士事務所に入社。
法人担当として法人税に関することだけでなく、銀行融資取引に関するサポートも行う。2005年、有限会社エム・エヌ・コンサルを設立。

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