業界別IT活用法(製造業界【解決編】)

グローバルな製造業に必須の“IT武装”とは?

2013.12.24 Tue連載バックナンバー

 前回(課題編)は、製造業の業界変化に対して、各企業が今後どのようなITの取り組みを実施していくべきかを記載した。解決編では、各テーマに対する解決策について、事例や先進的なソリューションとともにご紹介したい。

 

グローバル展開を強化する、製造業界の目指すべきITの全体像

 グローバル展開している企業にとっては「グローバルなネットワークの整備」がまずは必須であり、その上に各国の需給状況を把握して「リアルタイムな意思決定をするためのシステム」や各国の「顧客動態を継続的に把握・管理・分析」していくことが求められる。

 それでは現在、グローバル製造業ではどのような施策を展開し成果を挙げているのか。課題別に言及する。

 

グローバルでアジャイル(迅速)なサプライチェーン構築が必要

 常に変化し続ける需要に対して、急峻な商品供給を行うためにサプライチェーンに必要なのは、情報の3F(Fast、Fresh、Flexible)を実現すること――我々はクライアントに常々申し上げてきている。

 その意味では、それらをグローバルレベルで把握し、3Fの要素を守って流通させるためには「情報管理基盤の確立」が重要であると考えられる。また、市場の需要予測のためには、各国での売れ行きを営業部門が迅速に(Fast)把握し、それを生産拠点やプロダクト統括部門に鮮度良く(Fresh)フィードバック・共有する仕組みが必要であること。さらに、営業・生産・調達が連動した需要予測に基づく供給計画をほぼリアルタイムで把握し、柔軟に変更することができる(Flexible)ような「サプライチェーンマネジメント(SCM)」の確立が必要だ。

 これらが実現できないと、今日の製造業にとっては秒単位で利益を損なうことに繋がりかねない。かつて、ものづくりが競争の源泉だった製造業は、現在ではアジャイル(迅速)な情報戦こそが生死をわける競争の源泉となっているのだ。… 続きを読む

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八子 知礼

八子 知礼

デロイト トーマツコンサルティング株式会社
執行委員・パートナー

情報・通信・メディア業界担当。通信、メディア、ハイテク業界を中心に、新規事業戦略立案、CRM/顧客戦略立案、商品/サービス/購買戦略、バリューチェーン再編などのプロジェクトを多数手掛けている。著書に『モバイルクラウド』『図解 クラウド早わかり』(いずれも中経出版)、そのほか寄稿・講演多数。クラウド利用促進機構アドバイザー、新世代M2Mコンソーシアム理事を務める。

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