これだけは知っておくべきセクハラ・パワハラ対策(第22回)

パワハラを受けた!と言われてしまったら・・・

2013.10.31 Thu連載バックナンバー

 適切な指導をしているのに、部下にとってはパワハラだと誤解されてしまう恐れは十分にあります。今回は社内相談窓口に、パワハラの行為者として訴えられてしまった場合、どのように対応すべきかについて解説します。

 

Mさんからの訴え

 営業部に所属する入社2年目のMさんは、いつも始業時間ギリギリの出社で、日ごろから課長に「余裕をもって出社するように」と注意されていた。ある日、課の飲み会が行われ、その翌朝、Mさんは月に一度の定例会議に遅刻してきた。それに気づいた課長は、「飲み会の翌日に遅刻するとは何事だ。しっかりしろ。」と、他のメンバーもいたがビシッと叱った。Mさんは、「スミマセン」と答えたものの「皆の前で叱るなんて、パワハラだ」と不快に思っていた。

パワハラを受けた!と言われてしまったら・・・ 月末になり、メンバー全員が課長に売上報告を行った。しかし、どうもMさんの報告内容がおかしい。以前の見込みより大幅に減少している。そこで、課長はMさんを呼んで話を聞くと、「今月の売上を先月分に計上してしまい、今月は予想以上に伸び悩んでしまって・・・」と言い訳した。その話を聞いた課長は、「何だと、そんなルール違反が許さると思うのか。どうしてそんなことをしたんだ。」と大きな声で叱った。そして1時間ほど、今後どのように対処するか、コンプライアンスの重要性などを言い聞かせた。

 ところが、数日後、相談室から連絡があり、Mさんが課長からパワハラを受けていると言うので、話しを聞かせて欲しいと言われ、課長は愕然とした。

 あなたが課長だとして、部下のMさんからパワハラの相談があったと人事担当者から連絡を受けた場合、どのような対処方法や行動をとりますか。以下のどちらに近いでしょうか。

・指導範囲内のことをしただけであり、パワハラではないことを証明する
・パワハラかどうかにこだわらず、まず、ありのままを伝えて、事実把握に協力する… 続きを読む

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ハラスメントは、しない・させない・ゆるさない
古谷 紀子

古谷 紀子

株式会社クオレ・シー・キューブ 取締役

クオレ・シー・キューブ:メンタルヘルスやハラスメント問題の相談、研修を行うコンサルティング会社。「パワーハラスメント」という言葉と定義を創り、特にハラスメント対策の専門機関として、広く知られている。

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