これだけは知っておくべきセクハラ・パワハラ対策(第10回)

加害者、被害者にならないためのチェックポイント

2013.04.29 Mon連載バックナンバー

 これまで、企業にはセクハラ問題に対応する責任があること、誰もが加害者、被害者になる可能性があることをお伝えしてきました。今回は、セクハラを予防するためにできることを述べたいと思います。

 

セクハラをしないためのポイント

セクハラをしないためのポイント セクハラは明確な意図をもって行われることもありますが、「場を和ますため」「感謝の気持ちを表すため」など、それとは意識せずにやったことが、セクハラ行為になっていることも数多くあります。
 「相手の気持ちを尊重する」ことからセクハラのない職場環境が生まれます。セクハラに該当する言動を慎むことはもちろん、セクハラ行為をしないために、自分の言動を以下のポイントでチェックしてみてください。

(1)相手の気持ちを推測してみましょう
 ✓言葉以外のサインを見抜けますか?
 体をスッとよける、下を向く、困ったような顔つき、2人の間にモノをおくなどの態度、また歯切れの悪い返事、間、声の調子などから、その人がどんな気持ちなのかを想像してみましょう。

 ✓自分にとって大切な人がされてもいい言動ですか?
 自分がしていることや言ったことを大切な人(パートナーや子供、友人等)がされても許せますか?許せなければ職場でも控えましょう。

 ✓受け手によって感じ方が違うことを理解していますか?
 セクハラになるかどうかの感じ方は人によって違います。相手がおかしい、と自分の考えや感じ方を相手に強いるのではなく、一人一人の気持ちを尊重しましょう。

(2)自分の影響力を考えてみましょう
 ✓断れないような力関係はないですか?
 自分と相手との力関係に、NOとは言えないような上下関係はないでしょうか?

 ✓自分はもてると誤解していませんか?
 仕事が出来る上司として尊敬されているだけなのに、異性として好かれていると勘違いしていませんか?

 ✓優位な気持ちはありませんか?
 相手より優位な気持ちを持っていないでしょうか。もし、相手が上司やお客様だとしたら同じ言葉を言えますか?

 (3)不快にさせるような言動は慎みましょう
 ✓生理的な不快感を与えていませんか?
 息遣い、食事の仕方など生理的な音や目線や態度など不快感を与えるような態度や行動は性的なことを連想させます。たとえセクハラにならなくてもマナーを守ることは大切です。

 ✓職場にふさわしい言動ですか?
 職場に性的な話題はいりません。コミュニケーションをとるなら他の話題がいくらでもあります。

(4)対等な仕事のパートナーとして向き合いましょう
 ✓なぜ、「誰が言うか」によって違うのでしょうか?
 同じ言葉でもA上司が言えばセクハラ、B上司なら問題がないのはなぜでしょうか。基本的に相手を見くだしている人(大切にしてはいるが対等だとは思っていない人、性の対象としか見ていない人、仕事で評価してくれない人)が言う一言はセクハラにつながります。

 

 ここで質問です。
 セクハラに対する考え方で望ましくない考え方はどれでしょう?

 1.セクハラは加害者の認識不足でのみ起こる問題である
 2.会社の飲み会ではお互いに節度を保つことが必要だ
 3.会社にどんな服を着ていくかは、個人の自由なので配慮する必要はない

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ハラスメントは、しない・させない・ゆるさない
古谷 紀子

古谷 紀子

株式会社クオレ・シー・キューブ 取締役

クオレ・シー・キューブ:メンタルヘルスやハラスメント問題の相談、研修を行うコンサルティング会社。「パワーハラスメント」という言葉と定義を創り、特にハラスメント対策の専門機関として、広く知られている。

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