これだけは知っておくべきセクハラ・パワハラ対策(第5回)

取引先からのセクハラ問題への対応

2013.02.07 Thu連載バックナンバー

Cさんの例

 営業のCさん(女性)は、Z社を担当することになり、前任者とZ社に挨拶に行った。Z社の担当者は、真面目であまり冗談も通じないようなタイプで、会話が少なく、何となく話しづらい印象だったが、何とか信頼関係を築きたいと考えて、こまめに連絡をしたり迅速な対応をするよう心がけていた。けれどそのうち、担当者のほうから何かと「資料が欲しい」「商品の詳細を説明して」など、頻繁に訪問を要求する連絡が入るようになった。ただ、訪問しても資料や商品の話には触れず、雑談で終わることも増え、Cさんは少しずつ不信感を募らせていった。担当者からは、用事があるといって呼ばれていることもあり、できれば仕事の話をしたいと思っていたが、Z社は取引が大きいこともあり、今後のことを考えて、ニコニコと愛想よく対応していた。

 ある日、Cさんは、Z社の創立記念パーティに招待された。上司である課長と一緒に参加したいと思ったが、あいにく課長には既に予定が入っていたため、1人で参加することになった。当日、パーティが終わるとCさんは強引に担当者から二次会に誘われた。行きたくはなかったけれど、断ることができず参加することにしたところ、二次会に行ってみると担当者と二人きりだということがわかった。とても驚き、すぐにでも帰りたいとも思ったものの、そこでは動揺する気持ちを抑えてお付き合いした。22時を過ぎ、Cさんが帰りを切り出すと、酔った担当者はCさんの肩を抱き寄せ、顔を近づけて「今度は、夜に二人で食事をしながら打合せをしよう」と言いだしたので、恐怖感が襲ってきた。これ以上、担当者の誘いに応じることはできないと思い、翌日、今後どのように対応したらいいかと課長に相談したところ、「酒の席での話なのだから、自分でどうにかしなさい」と返答されてしまい、Cさんは困り果ててしまった。

 

対応方法、決めていますか?

 前回、企業にはセクハラの防止義務や対応責任があることと、セクハラ対策のために、会社が取り組まなければならない措置についてお伝えしました。上記の事例のように、取引先から自社従業員がセクハラ被害を受けた場合、またこのようなセクハラが起きないようにするために、会社としてどのような対応が必要でしょうか。

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ハラスメントは、しない・させない・ゆるさない
古谷 紀子

古谷 紀子

株式会社クオレ・シー・キューブ 取締役

クオレ・シー・キューブ:メンタルヘルスやハラスメント問題の相談、研修を行うコンサルティング会社。「パワーハラスメント」という言葉と定義を創り、特にハラスメント対策の専門機関として、広く知られている。

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