これだけは知っておくべきセクハラ・パワハラ対策(第2回)

セクハラの判断基準は?と聞かれたら

2013.01.03 Thu連載バックナンバー

あなたは大丈夫ですか?

 今や、セクシュアル・ハラスメントという言葉を聞いて、「何?それ」という方は、さすがにいないだろうと思います。しかし「セクハラの判断基準は?」と聞かれたら、あなたはどう答えるでしょうか?

 セクハラ問題が発生し、加害者の方に事実確認を行なうと、そんなつもりじゃなかった、セクハラになると思わなかった、という方がいらっしゃいますが、気づかなかった、知らなかったからといって、問題を起こした責任から逃れられるわけではありません。ある日突然、セクハラの加害者になるという事態も起きています。自分自身がセクハラの加害者とならないためにも、セクハラについての知識を持っておく必要があります。

あなたは大丈夫ですか? さらに、セクハラの責任はセクハラをした本人にあるのはもちろんですが、男女雇用機会均等法で、事業主にもセクハラ防止義務が課されています。事業主はセクハラに対する正しい知識を理解し、さらに従業員に教育する義務がありますが、残念ながらそれらの防止義務がしっかりと守られているとは言いがたい現状があります。
 セクハラ対応を含め、男女雇用機会均等法が遵守されているかどうか、都道府県の労働局が事業所に報告徴収を求めることがあります。もしも皆さんの会社に労働局がセクハラ対応について報告徴収を求めてきたら、細かく報告しなければなりません。その結果、充分なセクハラ対策がなされていなければ、是正指導を受けることになります。あなたの会社では、報告できるセクハラ対策を講じていらっしゃるでしょうか。

 今回から複数回にわたって、会社が取り組まなければならないセクハラ対策についてお伝えしたいと思いますが、まずは、どんな言動がセクハラになるか、整理しておきましょう。

 

セクハラの判断基準

 多くの人が思い浮かべるセクハラは、女性部下の体に触ったり、性的な関係を迫ったり、「○子ちゃん」と女の子扱いしたり、職場でエッチな話題を持ち出すようなことではないでしょうか。でも、このようなことばかりがセクハラではありません。
 セクハラの判断基準は、性的な言動によって、相手や他者が「イヤだ、気持ちが悪い、不快と感じること」となっています。例えば、「上司から食事やコンサートに繰り返し誘われるのですが、上司だときっぱりと断れず、とても嫌な気分です」というのも、セクハラです。最近では、男性上司がセクハラとは気づかず、女性部下に繰り返し食事に誘うメールを出して、それがセクハラ問題に発展するケースは珍しくありません。行為者としては、職場の女性へ恋心を抱き、デートに誘おうとしているだけ、あるいはそこまでの感情はなく、ただ一緒に行こうと思って誘っていただけだと主張するかもしれませんが、相手が断っているにもかかわらず繰り返していれば、セクハラになる可能性があるのです。

 では、質問です。
 仕事の休憩時間に、他人の恋愛や夫婦関係についての噂話で盛り上がる
これはセクハラになるでしょうか?

1.話をしているメンバーが楽しんでいるなら、セクハラにはならない
2.性的な言動であり、セクハラとなる可能性がある

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ハラスメントは、しない・させない・ゆるさない
古谷 紀子

古谷 紀子

株式会社クオレ・シー・キューブ 取締役

クオレ・シー・キューブ:メンタルヘルスやハラスメント問題の相談、研修を行うコンサルティング会社。「パワーハラスメント」という言葉と定義を創り、特にハラスメント対策の専門機関として、広く知られている。

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