あなたは本当にBYODを知っていますか?(第1回)

「スマホでなければBYODできないんでしょう?」

2013.05.08 Wed連載バックナンバー

はじめに:進むBYOD、広がるその誤解

 春の入学・入社シーズンが過ぎ、新しい顔ぶれも街に馴染んできました。新たな仲間ができるこの季節ですが、最近の学生はメアドの交換をしないそうです。理由は「LINEでつながっているから」。ポケベル、ケータイ、スマホと変化を牽引してきた学生たち。今年はどんなブームを生み出すのでしょう。

 今、企業でもスマートフォンへの乗り換え検討が進んでいるようです。新入社員に「社長、うちはスマホにしないんですか?」と問われた経営者の方がどのくらいいらっしゃるか興味がありますが、昨年はむしろ、社長の鶴の一声やCIO(最高情報責任者/IT担当役員)の指示でスマホ導入に取り組んでいるという声を多く聞きました。

進むBYOD、広がるその誤解 そして、スマホの導入を考えはじめると必ず出てくるのが「BYOD(Bring Your Own Device/私物端末の業務利用)」です。「社員が個人で所有する端末(デバイス)を、会社の業務に利用する」ことを指すこの「BYOD」、言葉自体は最近一気にメジャーになりましたが、誤解や思い込みもいっしょに広まっているようです。今年こそはスマホに、と決めた経営者の方も、今年の目標にBYODを掲げた総務担当やIT担当の方々も、ここでもう一度、「BYOD」とはなんなのかを振り返ってみませんか。

 

BYOD理解度チェックリスト

 まず、BYODがどのように理解されているのか、皆さんのご意見を聞いてみたいと思います。以下の文が正しいと思えばYes、間違っていると思えばNoで答えてください。

□ BYODとは、社員の私物スマートフォンを業務に活用することである。(Yes/No)
□ BYODの導入目的は、企業における携帯電話コストの削減である。(Yes/No)
□ BYODの導入方法としては、トップダウン方式が望ましい(情報システム部門や総務部門が主導して、社員への浸透を図る必要がある)。(Yes/No)
□ BYODを迅速に導入し効果を最大にするには、まず会社貸与の携帯電話を全廃し、すでに貸与している社員からも取り上げてしまうことがポイントとなる。(Yes/No)
□ BYOD導入は、2013年度を通じて企業が取り組むべき重要なIT戦略のひとつである。(Yes/No)

 いかがでしょうか。皆さんは幾つYesと答えたでしょうか。
 実は、これらの説明文は、どれも一見もっともらしいようですが、いずれもなにかしらの問題点を含んだ表現になっています。それらの問題点を解きほぐしていくことで、表面的な理解を超え、BYODがわたしたちになにをもたらすのかについて、より深く知ることができるのではないでしょうか。
 これから全4回の連載で、上記チェックリストにふくまれる誤解や思い込みをひとつずつ明らかにしていきたいと思います。

 

□「BYODとは、社員の私物スマートフォンを業務に活用すること」という誤解

 「うちもそろそろスマホにしたいんでね、BYODの検討を始めたよ」
 「いやうちも興味はあるんだが、社員の大半がまだガラケーだから難しいだろうね」
 社長やIT担当者の口からこういうセリフが飛び出すのを何度も耳にしました。ここに、もっともよくある誤解が潜んでいます。BYODの「D」すなわちデバイスが指すのはスマートフォンだけなのでしょうか。第1回では、まずこの点を掘り下げます。… 続きを読む

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Bizコンパス編集部

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