海外IT動向ウォッチング 2017年4月~2017年9月(第9回)

身長約170cmの“リアル・ロボコップ”誕生

2017.06.05 Mon連載バックナンバー

 ロボットの警官といえば、古くからSFに登場するキャラクターですが、このほどアラブ首長国連邦のドバイで“本当のロボコップ”がお披露目されました。最初の任務はセキュリティに関する見本市「ガルフ・セキュリティ・アンド・エキスポ」のパトロールと案内です。

 映画「ロボコップ」は、殉職した警官体を復活させたサイボーグという設定でしたが、リアルのロボコップは、AIで動くマシンです。

 

タッチ画面で届け出や支払いを受け付け

 ドバイのエキスポ会場に登場したのは、身長約170cmのロボット警官です。二足歩行ではなく車輪で移動し、速度は時速4km。バッテリーで約8時間駆動します。胸の部分にタブレット端末を組み込んであり、地図などの情報を見せることもできます。地元紙の「ザ・ナショナル」は「Dubai Police recruit UAE’s first ‘Robocop’(ドバイ警察がアラブ首長国連邦初の“ロボコップ”をリクルート)」と報じています。

 ロボット警官は、ドバイ警察の警官の制服とデザインをそろえてあり、一目で警官と分かります。人間の警察官と並んでも違和感がないのですが、さすがにロボットなので体重は少々重くて、約100キロに達するといいます。

 エキスポでのロボコップの最初の仕事は、ショッピングモールやイベントなど人の集まる場所に立ち、胸のタブレット端末で情報の提供や、入力の受け付けをすることだ。来訪者はロボコップを通じて、違法行為に遭った際の届け出や、交通違反の罰金を支払うこともできる。またロボコップは、アラビア語と英語のチャットにも対応している。

 言語はさらに、ロシア語、中国語、フランス語、スペイン語を追加する予定とのことです。

 

兄弟ロボットは既に活躍中

 このロボット警官はスペインのロボット開発会社PAL Roboticsの「REEM」をベースにカスタマイズしたものです。PAL Roboticsはヒューマノイド型ロボットを専門に開発する会社で、プロトタイプを経てREEMを2011年に製品化。REEMは既にショッピングモールの案内など、警察業務以外の分野で活躍しています。

 自動運転機能で屋内外の地図を把握してナビゲーションができるので、夜間の警備などもこなします。ロボットに判断できない事態にも、内蔵カメラからの映像が指令センターにストリーミングされて、遠隔の人間が対応する仕掛けです。

 REEM単体の機能で面白いのは、相手の人間の… 続きを読む

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