海外IT動向ウォッチング 2017年4月~2017年9月(第5回)

電波がない地域のIoTを支える「ナノ人工衛星」登場

2017.05.08 Mon連載バックナンバー

 IoTでは、膨大な数の「モノ」がインターネットにつながります。そして、いつでも、どこでもつながっていないといけないという要求も生まれます。しかし世界は広く、現在の通信インフラだけでは追いつかないでしょう。

 この問題を、超小型の「ナノ人工衛星」で解決しようというベンチャーが名乗りを上げています。2020年までに、100基を超える衛星を打ち上げる計画です。

 

2025年に754億台のデバイスがIoTに接続

 「ナノ人工衛星ネット」の実現を目指しているのはオーストラリアのフリート・スペース・テクノロジーズ(フリート)です。イタリア生まれの女性起業家であり、欧州宇宙機関(ESA)で航空宇宙技術者として働いていた経歴を持つフラビア・タタ・ナルディーニ氏が2015年にオーストラリアのアデレードに創業しました。

 同社のウェブサイトには、その目標を次のように説明しています。

 フリートは、次世代の接続のための俊敏な会社です。われわれのミッションは、先端の通信、宇宙技術を活用して、全てのものをつなぐことです。宇宙技術は人間の文明のリソース効率を最大限にし、フリーでユビキタスな接続プラットフォームで、次の産業革命を可能にするのです。

 IoTでは、あらゆるモノにセンサーが搭載されて、ネットワークを通じてデータをやり取りするようになります。広い範囲の産業で注目されています。IEEE(アメリカ電気技術者協会)の予測では、2025年に754億台のデバイスがIoTに接続するといいます。そこにIoTのための無線ネットワークが必要になるというのがフリートの考えです。ナルディーニCEOは、技術ニュースの米マッシャブルに次のように語っています。

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