海外IT動向ウォッチング 2017年4月~2017年9月(第20回)

優秀な人材はVRで素早く獲得を

2017.08.28 Mon連載バックナンバー

 VR(仮想現実)は、ゲームの技術のように考えられがちですが、実際はもっと幅広く利用できるものです。その応用分野として、医療、教育、広告などが期待されています。

 近年はさらに、VRを従業員の採用に活用する動きが出ています。VRは、現実には存在しない環境を体験できますが、存在はするけども遠くて行けないケースや、大勢に同時に同じ体験をしてもらうといっケースに役立ちます。

 

VRでオフィスビルを上下左右360度見回せる

 個人・中小企業向け会計ソフトの米インテュイットは、オフィスの雰囲気を仮想環境で体験できる求職者向けVRを製作しました。同社はシリコンバレーに本社を置くIT大手です。もちろん競争の激しい世界で、優秀な者を集め、少しでも早く採用しようと力を入れています。

 VRコンテンツでは、オフィスビルのいろんな場所に行って上下左右360度見回し、録画された動画で担当者の話を聞くこともできます。

 同社は採用のプロセスも見直しました。従来型の面接の代わりに、自らのスキルをアピールしてもらう方式に切り替えたのです。応募者は5分間の自己紹介の後、15分で自分が手がけた誇れるプロジェクトの説明をし、15分で事例やコーディング体験を説明します。最後の25分間が質疑の時間です。これによって、面接官の時間を節約し、素早く決定できるようになったとしています。

 これらの取り組みの結果、求職者側の持つ企業イメージは大きく改善されました。VRプロジェクトを担当した同社の採用ストラテジスト、アマンダ・フィッペ氏はこう記しています。

この体験は学生たちに大変高く評価された。インテュイットがいかにイノベーティブな会社であるかを見てもらううち、最初はマイナス60だった「ネット・プロモーター・スコア」(NPS、企業に対する愛着や信頼を表す指標)は、プラス30へと上昇したのだ。

 

軍隊もVRで集める時代

 VRを採用に使っているのはインテュイットだけではありません。… 続きを読む

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