海外IT動向ウォッチング 2016年10月~2017年3月(第8回)

勢い止まらぬクラウド、全データセンターの9割超に

2016.11.28 Mon連載バックナンバー

 クラウドコンピューティングの隆盛とともに、そのトラフィックも急増しています。米シスコシステムズは、世界の全データセンターのトラフィックが2020年までに3倍超の15.3ゼタバイト(ゼタは10の21乗。1ゼタバイトは10億テラバイト)になり、その9割以上をクラウドデータセンターが占めるとの予想を発表しました。

 

IoTやビッグデータがクラウド化を促進

 この調査は、シスコシステムズが行っている年次調査「Global Cloud Index(GCI)」で、今年で6回目。2015年から2020年までのクラウドトラフィックやワークロード(処理能力が占有される度合い)、ストレージ利用の動向を予測したものです。

 それによると、世界のデータセンターの年間トラフィックは2015年の4.7ゼタバイトから2020年には15.3ゼタバイトへと増加する見込み。このうちクラウドデータセンター分は、2015年の3.9ゼタバイトから、2020年には4倍近い14.1ゼタバイトになると予想しています。

 全体に占めるクラウドの比率は82%から92%となって、ついに9割を突破するとのことです。裏を返せば、ユーザー企業のWebサーバーを事業者に預ける、いわゆる「コロケーション(ハウジング)」スタイルなど「非クラウド」のデータセンターは、全体の1割にも届かなくなるということになります。

 この増大をけん引するのは、クラウドへの大規模な移行です。特に、ワークロードの面からみて、IoT(モノのインターネット)やビッグデータなどが伸びているといいます。

 ビジネスワークロードの比率では、(上位1、2位の)計算とコラボレーションが横ばいなのに対し、IoT/分析/データベースが成長する。これらの比率は2015年の20%から、2020年には22%まで拡大する見込みだ。

 並行してビッグデータのデータ量も増加し、2015年の25エクサバイト(エクサは10の18乗、100万テラ)から2020年には247エクサバイトへと10倍の伸びを予想しています。

 

ワークロードはパブリッククラウドが主流に

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