海外IT動向ウォッチング 2016年10月~2017年3月(第3回)

現代人は度重なる「パスワード変更」に疲れている

2016.10.24 Mon連載バックナンバー

 会社の情報管理部門からは、IDとパスワードの変更や保存から、貸与パソコンの管理、ソフトウェアの更新まで、セキュリティ保護のための指示や注意が頻繁に送られてきます。

 しかし、一般のユーザーの間には、こうしたセキュリティ対策が嫌になって投げやりになる人がいるとの報告を米国立標準技術研究所(NIST)がまとめました。「セキュリティ疲れ」(Security Fatigue)という新しい言葉を使っています。

 

度重なるパスワード変更にユーザーは疲れている

 セキュリティ疲れは「コンピューターのセキュリティのための手続きをすることに疲れを感じたり、嫌気がさしたりすること」と定義されます。あれこれ指示されているうちに、どうでもよくなってしまう感覚です。NISTが今年10月はじめにまとめた職場と家庭でのコンピューターの利用に関する調査から、浮上してきました。

 調査では、普通のユーザーの多くが「セキュリティ疲れ」を体験していることが分かったとしています。アンケートの回答者からは、こんな声が出ました。

 「ユーザー名とパスワードを覚えるのにあきあきしている」「最初にログイン、次にサイトキー、それからパスワードが出てくる…。もうたくさんだ。これ以上聞かないでくれ!」「自分のやりたいことにアクセスするのに追加のセキュリティ手段が出てきて、覚えていなければロックアウトされてしまう」

 こんな話に思いあたる人は、セキュリティ疲れに陥っているかもしれません。

 

セキュリティ疲れがセキュリティリスクを高める

 NISTのレポートの共同執筆者で、コンピューター科学者のメアリー・セオフォノス氏は、セキュリティ疲れが起こるメカニズムを説明しています。そのメカニズムとは、… 続きを読む

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