海外IT動向ウォッチング 2016年10月~2017年3月(第2回)

リオオリンピックの報道で「AI記者」が大活躍

2016.10.17 Mon連載バックナンバー

 先ごろ開催されたリオ五輪では、“AI記者”が人間の記者に混じってスポーツ記事の配信に活躍しました。通信社や新聞社の間で、記事をマシンに書かせるという動きが活発になっています。AIは人間のさまざまな仕事を奪うかもしれないと言われていますが、報道記者も例外ではなさそうです。

 

中国のAI記者が五輪で活躍

 リオ五輪では、世界中から集まった特派員に混じって、中国の「Xiaomingbot」という記者がせっせと記事を送っていました。中国のニュース配信サービスToutiao news(今日頭条)と北京大学が共同開発したAIシステムです。書く記事の大半が100語程度と短く、試合結果を簡潔に伝えるもので約2週間の五輪期間中に、計450本を配信しました。

 米クオーツは、最も読まれた女子バドミントンシングルス予選の記事(原文は中国語)を紹介しています。

 中国のWang Yihan(王儀涵)が勝った。試合は46分間で、世界ランク2位の王は、世界ランキングのカリン・シュナッセと闘った。Wangは最終的に、五輪バドミントン女子シングルスの2試合で勝利した。試合はリオセントロ・パビリオンで、北京時間8月15日午前2時30分から行われた。

 中国の読者には、この記事を味気なく、機械的だと思った人が多かったようで、ネット上では、「『Wangが勝った』は機械的過ぎる。『Wangが勝利を宣言した』ぐらいの方がいい」といった声も上がったそうです。それでも、記事は5万PVを記録し、人間が書いた後続の記事2本(それぞれ2万2000PV、1万7000PV)を大きく上回ったとのことです。Xiaomingbotは、五輪後は、ワールドカップに舞台を移して、“記事執筆”を続けています。

 

新聞社、通信社に広がる自動作成記事

 米ワシントンポストもリオ五輪にAI記者を投入しました。こちらは「へリオグラフ」(日光反射信号の意)という名前で、Twitterやインスタントメッセンジャーで、読者向け情報を投稿するシステムです。試合結果の速報やメダル獲得数、試合前のアラームなどを流しました。同紙のジェレミー・ギルバート戦略的イニシアチブ担当ディレクターは、発表文で、こうコメントしています。… 続きを読む

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